『Days of Wine and Roses』とは
2023年にオフ・ブロードウェイで初演された後、2024年ブロードウェイで初演されたミュージカル。
JP Miller作の1958年の同名のテレビ用のプレイや,そのテレビドラマをもとにした1962年の同名映画をもとにしている。
脚本はCraig Lucas。作詞・作曲はAdam Guettel。
振付はSergio TrujilloとKarla Puno Garcia。
演出はMichael Greif。
オフ・ブロードウェイ公演については別記事に書いた。
あらすじ
紆余曲折あってジョーと結婚したカーステンは、彼の影響で酒を飲み始める。
娘のデビーが生まれ幸せに暮らしていたが、ジョーは酒に溺れるあまり仕事で失敗を重ね評価を落とし、家を空けることが多くなる。
寂しさを感じるカーステンはさらに飲酒量を増やしてしまう。
職を失ったジョーは一家でカーステンの父のもとに身を寄せ、父の植物園を手伝うようになる。
Alcoholics Anonymousの集まりに参加して更生しようとするジョーに対して、カーステンは自身がアルコール依存症であることを認めない。
なかなかアルコール依存から抜け出すことができない2人。
更生委員の指導で、一時的にカーステンは家族と離れ離れで暮らすことを余儀なくされる。
キャスト
Kirsten Arnesen Kelli O'Hara
Joe Clay Brian d'Arcy James
Mr. Shaw, Neighbor and others Steven Booth
Betty and others Olivia Hernandez
Rad and others Tony Carlin
Delaney and others David Manis
Jim Hungerford and others David Jennings
Mrs. Nolan, Saleswoman and others Sharon Catherine Brown
Arnesen Byron Jennings
Lila Tabitha Lawing
感想
去年Atlantic theatreで観た、Adam Guettelが音楽を手がけた新作ミュージカルが、期間限定でブロードウェイで上演されることになったので、観てきました。
▼trailer
キャストは変わらず。オフからオンへ移行した際の変更点は舞台装置が少し付け加わったこと。例えば舞台前方の川を思わせるプール(この手の装置を最近頻繁に見かけますがブームなのでしょうか?)、繁華街のネオンサイン。
▼開演前
オフで観た時と同じくお話は悲劇的で救いがなくnot for meですが、Adam Guettelの美しい旋律は聞き直すたびに味わいが増し、Kelli O'HaraとBrian d'Arcy Jamesという2大スターのパフォーマンスはいつ観ても良いものです。
最初はお酒を拒否していたKirstenが徐々にお酒を覚えていく様子をKelli O'Haraがややコメディックに演じていて、笑いが起きていました。
それにしてもAdam Guettelのミュージカルでブロードウェイで上演された作品が本作と『Light in the Piazza』だけというのはあまりに少なすぎます。もっと彼の手がけたミュージカルを観たいと心底思いました。
▼カーテンコール