『The Heart of Rock and Roll』とは
2018年にサンディエゴでプレミア上演され、2024年ブロードウェイで初演された、ヒューイ・ルイスとバンド「ヒューイ・ルイス＆ザ・ニュース」の音楽を使ったジュークボックス・ミュージカル。
脚本はJonathan A. Abraham。
演出はGordon Greenberg。
あらすじ
ロックシンガーを目指していたBobbyは、アーティストとしてはなかなか芽が出ず、今はダンボール製造会社で働いている。
しかし、Bobbyが上司の意見を無視したせいで会社は経営不振となり、Bobbyはクビになってしまう。
そんな時、大手の家具メーカーからの条件をクリアできたら契約することを提案される。
同じ頃、Cassandraは元恋人のTuckerに再会し、言い寄られるが断る。
Bobbyは社長の娘であるCassandraと一緒に課題に取り組むうちに恋に落ちる。
大手の家具メーカーとの契約が決まり、Bobbyもめでたく復職して昇進したが、同時にかつてのメンバーからバンドのツアー公演とデビューの話が決まったと連絡を受け、Bobbyは人生の選択を迫られる。
キャスト
Bobby Stivic Corey Cott
Cassandra Stone McKenzie Kurtz
Chuck Stone John Dossett
Wyatt Josh Breckenridge
Glenn F. Michael Haynie
Paige Zoe Jensen
Roz Tamika Lawrence
JJ Raymond J. Lee 『Soft Power』, 『Mack & Mabel』
Eli John-Michael Lyles 『A Strange Loop』
Otto Fjord Orville Mendoza
Tucker Billy Harrigan Tighe
Hotel Porter Ross Lekites 『Tina: The Tina Turner Musical』
Interviewer Kevin Pariseau
Glenn's Mom Lindsay Joan
感想
ジュークボックス・ミュージカルか…と思いながら劇場に向かいましたが、深く考えずに楽しめるロマンティック・コメディーで意外と楽しく観ることができました。
▼first look
▼開演前
正直、お話に中身はないのですが、そういう作品こそ役者自身の卓越したパフォーマンス・スキルが生きるというものです。特にCassandra役のMcKenzieは『Wicked』のGlinda役などで知られますが、的確な歌唱に加えてコメディエンヌとしても素晴らしく、観ていてずっと面白かったです。
▼OBCによる「The Heart of Rock & Roll」のパフォーマンス
たまにはこういう肩の凝らない作品もいいですね。土曜日のマチネにぴったりの作品でした。
今期は同じヒューイ・ルイスの音楽が一部で使われたミュージカル『Back to the Future』もブロードウェイで上演されているので、ヒューイ・ルイスのファンの方は2作品ともご覧になられたらより楽しめるかと思います。
短いですが、特に書くこともないので以上。
