『ファニー・ガール』とは
1968年のミュージカル映画。
1920年代に活躍した喜劇女優ファニー・ブライスの半生を描いたブロードウェイ・ミュージカルを映画化したもの。
バーブラ・ストライサンドが映画初主演した作品で、アカデミー主演女優賞を獲得した作品。
アカデミー賞授賞式のスピーチで、劇中の台詞「Hello,gorgeous!」と言ったことは有名です。
「People」「Don't Rain on My Parade」「My Man」など有名なナンバーがあります。
あらすじ
「ファニー・ブライス」のネオンが光るウィンター・ガーデン劇場。
開場前のしばしの時間、ファニーは物思いに耽っていた――。
若い頃のファニーは、容姿の問題と度重なる失敗でコーラスガールを解雇されかけていたが、それが逆にウケ、評判が評判を呼び、ジークフェルド一座にスカウトされる。
ちょうどその頃、踊り子の間では有名だったギャンブラーのニック・アースティンと恋に落ち、二人は結婚して一女をもうける。
しかし、ニックの仕事がうまくいかなくなってから、ニックは「ミスター・ブライス」と呼ばれるようになり、自尊心を傷つけられ、ギャンブルに溺れるようになる。。。
I'M THE GREATEST STAR - BARBRA STREISAND
キャスト・スタッフ
ファニー・ブライス…バーブラ・ストライサンド
ニック・アースティン…オマー・シャリフ
ローズ・ブライス…ケイ・メドフォード
ジョージア・ジェームス…アン・フランシス
フローレンツ・ジークフェルド…ウォルター・ピジョン
感想
この映画の主人公のファニー・ブライスと同様に、バーブラ自身も一躍スターダムに上り詰めました。
映画初主演なのに、すでにバーブラ独特の個性が歌や演技に現れています。
「Don't Rain on My Parade」以外にも、「People」や「My Man」など、
全ての楽曲がいつ聴いても素晴らしいです。
ストライサンドは歌声を、時に力強く、時にはかなく、自由自在に変化させています。
圧倒的な歌唱力と表現力です!
この歌声を聴けるだけで、私にとっては、もう感動ものなのです(T_T)
Don't Rain On My Parade - Barbra Streisand (Funny Girl)
お話は、よくありがちなシンデレラ・ストーリーですが、
田舎娘から、ジークフェルドのレビューのスターまで、
バーブラ・ストライサンドの演技のふり幅の大きさには、何度も驚かされます。
実在の人物、ファニー・ブライスをモデルにしています。
1920年代当時、美人さんを各地から集めてつくっていたジークフェルドのレビューで、
お世辞にも美人とは言えないのに、花形として活躍していたのがブライスです。
が、作品中のエピソードは全て実話というわけではないようです。
例えば、ジークフェルドの考えに背き、
レビュー「美しい花嫁」で、妊婦の格好でウェディングドレスを着た場面などは、
スタッフの思いつきで、実際、ファニーとジークフェルドの間で、議論や言い争いはなかったそうです。
「People」を聴くたびに、バーブラの横顔の美しさに見とれてしまいます。
髪をアップにすると突然大人の女性の表情になる不思議なバーブラ、大好きです。