『サタデー・ナイト・フィーバー(1977)』とは
1977年のアメリカのダンス映画。
1976年ニューヨーク・マガジンに掲載されていたニック・コーンによる記事「Tribal Rites of the Saturday Night」が基になっている。
音楽はビージーズなど、当時のディスコシーンを彩った楽曲を多用している。
監督はジョン・バダム。
あらすじ
トニーはブルックリンに住む19歳の青年。
近くのホームセンターで仕事をしながら、週末はディスコで踊ることで憂さを晴らしていた。
一度はアネットとパートナーを組んでダンスコンテストに出場することを決意したトニーだったが、その直後、トニーはある女性に魅了されてしまう。
彼女はステファニーで、ダンスが非常に上手だった。
トニーにつれなく接するステファニーだったが、最終的に彼のダンスパートナーになることに同意する。
そんな折、トニーの兄フランクジュニアが帰省し、牧師になる道を辞めると宣言し家族は失望する。
両親の期待通りの息子だった兄が自分の意思に従った決断をしたことに、家族の中で除け者だと感じていたトニーは密かに安堵する。
トニーとステファニーはダンスコンテストに出場するが。
キャスト
トニー ジョン・トラボルタ
ステファニー カレン・リン・ゴーニー
ボビー バリー・ミラー
ジョーイ ジョセフ・カリ
ダブルJ ポール・ベイブ
アネット ドナ・ペスコウ
フランクジュニア マーティン・シェイカー
感想
ダンス映画ですが、ミュージカル映画に分類されることもあるため、記事に残しておこうと思います。
▼trailerです
ストーリーとしては家に居場所がなく、ダンスだけが生きがいという青年が少し年上の女性に恋をするというもの。
ダンスがメインで歌唱シーンはありませんが、サウンドトラックが秀逸でした。
ビージーズの名曲「How Deep Is Your Love」や「Stayin' Alive」をはじめ、当時ディスコシーンで流行った楽曲が多く収録されています。
ジョン・トラボルタが家族や仕事に生きがいを見出せず、溜まった鬱憤をダンスに発散する青年を好演していました。
彼の演技を観ていて、後年出演して女装姿が話題となった『ヘアスプレー』の主人公トレイシーに通じるものがあると感じました。
こちらの映画では逆に、トレイシーがダンス番組に出ることに反対する母親役を演じているわけですが。
話を戻しますが、最終的には人種差別を感じながら納得できない結果に終わるなど、決してハッピーエンディングではなくほろ苦さを残しますが、それがまた魅力なのかもしれません。
それにしても最初のパートナーだったアネット、かわいそうだったな。
この映画を基にした舞台ミュージカルもあり、日本でも上演されたことがありますが、いつかそちらも観てみたいと思います。