『ビーボ(2021)』とは
原案はピーター・バーソッチーニによるオリジナルストーリー。
作詞・作曲はリン=マニュエル・ミランダ。
ネットフリックスで配信されている。
監督はカーク・ドミッコ。
あらすじ
キンカジューのビーボは、飼い主で音楽のパートナーでもあるアンドレスと一緒に、ハバナの広場でパフォーマンスを披露する生活を送っていた。
ある日、アンドレスの元にマルタという女性から再会を希望する手紙が届く。
マルタは昔アンドレスとともに働いていたこともある歌手で、実は互いに相思相愛だったが、アンドレスは想いを告げることができないままだった。
アンドレスはマルタを思って書いた楽曲を彼女に届けようと考えるが、そんな矢先、彼は亡くなってしまう。
ビーボはアンドレスの思いが込められた楽曲をマルタに届けるために、孫姪ガビとともにマイアミへ向かう。
キャスト(日本語吹き替え)
ビーボ リン=マニュエル・ミランダ(成河)
ガビ イネイラリー・シモ(東郷姫奈)
ローサ ゾーイ・サルダナ
ルタドー マイケル・ルーカー
マルタ グロリア・エステファン
感想
ネットフリックスで配信されているものを観ました。
亡くなった飼い主の願いを叶えるキンカジューという種類のサルのお話。
ファミリーフレンドリーな作品ではありますが、所々ホロッとさせられる部分もあり、疲れていたせいもあるかもしれませんが、最終的に号泣してしまいました。
『ハミルトン』や『イン・ザ・ハイツ』を手がけたリン=マニュエル・ミランダ(以下、LMM)による音楽が、軽快でキャッチーでこの作品にとても合っていました。
▼trailerです
LMMは主人公のビーボの声も担当しています。
おそらくLMMを知らない方が聞けば違和感がないのかもしれませんが、LMMの声を熟知している私からすると、もう「ビーボがLMMの声で話しているサルにしか見えない」状態でした。
日本語吹き替えでは成河さんがビーボの声を担当しているので、吹き替えで見るのもいいかもしれません。
ガビ(原語ではギャビという発音に近い)ちゃんはとっても元気で可愛く、途中でとてもキャッチーなソロナンバーを披露しますが、それがずーっと頭から離れませんでした。
不思議と癖になるナンバーでした。
このビーボとガビちゃんのコンビの無邪気で一直線な感じには元気をもらいました。
ペットと飼い主の愛、家族愛、友愛など、人や動物の垣根を越えて繰り広げられるストーリーはアニメならでは。
オリジナルストーリーにオリジナルナンバーと、根っからのオリジナルミュージカル作品であり、ドリームワークスの経営難から制作会社が変更になるなどの災難に見舞われながら、時間をかけて公開に辿り着いた、スタッフの思いがこもった作品だと感じました。