ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

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『踊るブロードウェイ(1935)』Broadway Melody of 1936

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『踊るブロードウェイ(1935)』とは

1935年に公開されたMGMによるミュージカル映画

「Broadway Melody of〜」シリーズのあらすじに繋がりはない。(他に『ブロードウェイ・メロディ(1929)』『踊る不夜城(1937)』『踊るニュウ・ヨーク(1940)』がある。)

タップの女王と呼ばれたエレノア・パウエルの初映画主演作。

ティファニーで朝食を』や『オズの魔法使』のブリキ男の吹き替えとして知られるバディ・イブセンの映画デビュー作。

監督はロイ・デル・ルース

あらすじ

アイリーンは女優を志し、プロデューサーであるバートの事務所を訪れる。

アイリーンとバートは高校時代、付き合っていた仲だったが、事前の告知なしに押しかけたアイリーンにバートは全く気づかず、アイリーンは落ち込む。

バートは新作ミュージカルのプロデュースに忙しく、その後援者であるリリアンと親しくしていた。

その現場を噂好きの記者に見られてしまい、リークされてしまう。

一方、下宿先でテッドとサリーに励まされたアイリーンは、再びバートに会いにいくが、彼はアイリーンを採用しようとしなかった。

出資者のリリアンは主役を自分にするようバートに迫るが、バートは宣伝塔となる知名度の高い女優を採用しようとしていた。

主演女優探しが難航していることを聞きつけたスヌープらは架空のフランス女優を仕立て上げ、バートを振り回す。

キャスト

アイリーン   エレノア・パウエル(歌唱部分の一部はマジョリン・レインによる吹き替え)

バート   ジャック・ベニー

ロバート   ロバート・テイラー

ティー   ウナ・メルケル

スヌープ   シド・シルヴァーズ

テッド   バディ・イブセン

サリー   ヴィルマ・イブセン

リリアン   ジューン・ナイト

ベイシル   ニック・ロング・ジュニア

ホーンブロウ   ロバート・ジョン・ワイルドハック

感想

1929年の『ブロードウェイ・メロディー』のヒットから作られた本作ですが、お話としてはつながっていません。

エレノア・パウエルの素晴らしいタップに加え、壮観な群舞や粋な音楽、脇を固める布陣も豪華で、楽しい作品に仕上がっていました。

▼trailerです。


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まず冒頭の「Broadway Melody」や「You're My Lucky Star」から気持ちが高まります。

trailerでわかる通り、上記の楽曲や「All I Do Is Dream of You」が登場し、『雨の唄えば』で描かれている世界が自然に思い出されました。

ちなみに楽曲「You're My Lucky Star」は本作がオリジナルです。

本作の約6年前に作られた『ブロードウェイ・メロディー(1929)』と比べると格段に映像技術が上がっていることが見て取れます。

特にリリアンとバートのデュエット「Got A Feelin You're Fooling」では中盤でバックのダンサーの衣装を変える演出があるなど非常に興味深いです。

 

▼「Got A Feelin You're Fooling」


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相手役となるジャック・ベニー、かっこいいですね。

彼は本作では二枚目ですが、後年はコメディアンとして活躍されたようです。

エレノア・パウエルのタップは優雅さや柔軟性があり、とても好きです。

言葉では表せないですが、圧倒的に無駄がなくて美しいというか、ずっと飽きずに観ていられますね。

私がタップを始めるきっかけになったフレッド・アステアがやはり私にとってタップの神ですが、女性タップダンサーの中では彼女が一番好きです。

エレノア・パウエルのperformance


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また、バディ・イブセンの映画デビュー作で、イブセン兄弟のperformanceが見られる唯一の映画となっています。

というのもこの映画を最後にヴィルマは女優業を引退するからです。

▼「Sing Before Breakfast」


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