『Annie』とは
1977年にブロードウェイで初演されたミュージカル
1924年に発表されたHarold Grayによるコミック『Little Orphan Annie』をもとにしている。
作曲はCharles Strouse、作詞はMartin Charnin、脚本はThomas Meehan。
今回は2022年から始まった北米ツアーキャストによるニューヨーク凱旋公演を観劇した。
演出はJenn Thompson。
あらすじ
孤児院で過ごす11歳の少女アニーは、いつの日か両親が迎えにきてくれるのを心待ちにしていながら、孤児院の経営者ミス・ハニガンからの酷い扱いに耐えていた。
ある日、億万長者のオリヴァー・ウォーバックスの司書グレースが1人の孤児を、1週間引き受けると申し出る。
選ばれたアニーはウォーバックス邸で夢のような時間を過ごし、最初は子どもの扱いに戸惑っていたウォーバックスにも親心が芽生え始める。
ウォーバックスはアニーを里親に迎えようとするが、アニーが両親の迎えを待っていることを知り、FBI総出でアニーの実の両親探しに乗り出す。
一方、アニーの両親探しの報酬目当てに、ミス・ハニガンの弟ルースターらは悪事を計画する。
キャスト
Annie Kylie Noelle Patterson
Oliver Warbucks Christopher Swan
Miss Hannigan Stefanie Londino
Grace Farrell Julia Nicole Hunter
Rooster Hannigan Rhett Guter
Lily Isabella De Souza Moore
Molly Olive Ross-Kline
Pepper Aria Valentina Aldea
Duffy Nora West
July Anna Dillon
Tessie Avril Kagan
Kate Eva Lizette Carreon
感想
これまで複数回、日本でこの作品を観てきましたが、英語で上演される『Annie』は初めてでした。しかも、作品の舞台であるニューヨークで観る『Annie』は格別でした。今回のプロダクションはミス・ハニガンをウーピー・ゴールドバーグが演じるということで話題になっていましたが、私が観劇したのは彼女が出演し始める前の週だったので、別の役者さんが演じていました。金曜日マチネという、ブロードウェイの他の枠とは被らない日程だったので助かりました。
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TKTSで購入し、40+αドルでしたが、なんとセンターの最前列から2列目という特等席でした。ファミリー層が多勢の中、1人で行ってきました。
▼開演前
今回、タイトルロールは普段Tessie役の子役が演じていました。ミス・ハニガンは映画版のキャロル・バーネットのような典型的なハニガン像を好演していました。
演出はオーソドックスで特に奇を衒った感じもありませんでした。ツアー公演からの流れなので、10年以上前のブロードウェイ公演と比べると舞台装置の絢爛さには欠けるかと思いますが、それはそれで良かったです。
毎度のことながら、今回も子どもたちの熱演に圧倒されました。大人キャストも初見の方ばかりでしたが、普段は地方公演やツアー公演を中心に活躍されている役者さんのようでした。
前述しましたが、アニーがニューヨークの街にウォーバックスやグレースと繰り出すシーンなどは、まさにクリスマスで華やいだニューヨークの街中で観るといっそう臨場感があって良かったです。
▼今回のプロダクションのキャストによる「It's a Hard Knock Life」