『ブロードウェイの子守唄(1951)』とは
1951年に公開されたワーナー・ブラザーズによるミュージカル映画。
タイトルは『ゴールド・ディガース36年(1935)』で最初に使われた、ハリー・ウォレン作曲、アル・デュビン作詞のナンバー「Lullaby of Broadway」に由来する。
監督はデイヴィッド・バトラー。
あらすじ
メリンダは母ジェシカを驚かせるため何も知らせずに、久しぶりにイギリスからアメリカに帰国する船でトムに出会う。
メリンダは母ジェシカがまだブロードウェイで女優として活躍していると思っているが、実際はうらぶれた酒場で歌う日々を過ごし、アパートも売り払ってしまっていた。
そうとは知らないメリンダは母からの手紙に書かれていたアパートに行ってしまう。
以前からアパートに執事として務めるレフティはアパートの持ち主ハブル氏と協力して、メリンダを傷つけないために、ジェシカは巡業に出ている間、ハブル氏にアパートを貸していると誤魔化す。
しかし、ハブル氏はメリンダと不倫していると、ハブル夫人に誤解されてしまう。
キャスト
メリンダ ドリス・デイ
トム ジーン・ネルソン
アドルフ・ハブル S・Z・サカール
レフティ ビリー・ドゥ・ウルフ
ジェシカ グラディス・ジョージ
ハブル夫人 フローレンス・ベイツ
グロリア アンナ・トリオータ
感想
ドリス・デイの朗らかな歌声、ジーン・ネルソンのダンスを楽しめる一作。
一部の音楽は30〜40年代のミュージカル映画や舞台ミュージカルから採られています。例えば『四十二番街(1933)』など。
特にタイトルナンバーの「Lullaby of Broadway」では『ゴールド・ディガーズ36年(1935)』の中で使われたのと同じように、暗闇の中でドリス・デイの顔のみにスポットライトが当たる場面から始まり、元の映画へのオマージュを感じます。
お話は面白さに欠け、ミュージカルシーンの振付も新鮮味がなく、パフォーマーの人気頼りという印象。
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