『サウスパーク/無修正映画版(1999)』とは
テレビアニメシリーズ「サウスパーク」の初めての劇場作品となった。
この作品のためにマーク・シャイマンが曲を書き下ろした。
監督はトレイ・パーカー。
あらすじ
サウスパークに住む小学生のスタン、カイル、エリック、ケニーはカナダ人コメディアンのテレンス&フィリップの大ファンで、テレンス＆フィリップの主演する映画を観ようとする。
年齢制限があったものの何とか映画館に潜り込み観た彼らは、コメディアンの使っていた下品な言葉を使うようになり、保護者たちはそのことに卒倒する。
怒ったPTAはカナダに抗議し、議論は極まり、米加の戦争に発展する。
テレンス＆フィリップスは捉えられ、処刑されることになってしまい、彼らのファンである子どもたちは彼らを救おうと画策する。
キャスト
スタン トレイ・パーカー
カイル マット・ストーン
エリック トレイ・パーカー
ケニー マット・ストーン、マイク・ジャッジ
ランディ トレイ・パーカー
シーラ（カイルのママ） メアリー・ケイ・バーグマン
リアン（エリックのママ） メアリー・ケイ・バーグマン
ギャリソン先生 トレイ・パーカー
シェフ アイザック・ヘイズ
サタン トレイ・パーカー
サッダーム・フセイン マット・ストーン
コナン ブレント・スパイナー
ゴーシュ医師 ジョージ・クルーニー
感想
サウスパークは小学生の頃から好きなのですが、それはかなり危ない小学生だったと告白するようなものです。
というのもサウスパークはアニメではありますが、多くの下品な言葉swear wordsが登場するからです。
あくまで大人向けの作品なので、それをご留意の上、鑑賞されてください。
▼trailerです。
本作はミュージカルになっていて、新曲はマーク・シャイマンが担当しています。
マーク・シャイマンと言えば、ミュージカル『ヘアスプレー』のヒットで知られていますが、その他にもドラマ『スマッシュ』でも作曲を担当しています。
彼の音楽がとてもキャッチーで、歌詞があまりに酷くても頭にこびりついて忘れられない、というのが副作用かもしれません。
ミュージカル作品へのオマージュとしては、オープニングナンバーが『オクラホマ！』の「Oh What a Beautiful Morning」であることに気づきましたが、他にもあったのかもしれません。
放送禁止用語のオンパレードですが、扱っている内容としては、人種差別や教育問題、言論弾圧など、現代社会が抱えている問題ばかり。
サウスパークお得意の皮肉やブラックジョークを、ミュージカルの甘い飴でコーティングしたような作品です。
現在、ブロードウェイで上演されている『ブック・オブ・モルモン』はサウスパークの作者が手がけていて、もしかするとこの映画はその前段階なのかもしれません。
