『今宵よ永遠に(1945)』とは
原作はレズリー・ストームによる『Heart of a City』。
舞台となっている戦時下でも上演を続けた劇場は、ロンドンのWindmill劇場がモデルとされた。
アカデミー賞で2部門（音楽賞、オリジナル歌曲賞）にノミネートされた。
監督はヴィクター・サヴィル。
あらすじ
第二次世界大戦も終わりに近づいていたが、ロンドンはナチス率いるドイツから空撃を受けていた。
そんな最中にあっても、ミュージックボックス劇場は上演を続けていた。
ロザリンドとジュディはダンサー志望のトミーがオーディションに合格するために手助けし、彼らは仲良くなる。
パイロットのポールに見そめられたロザリンドは、当初は彼の嘘に裏切られたと感じつれなくする。
ポールはロザリンドら劇場の一座を軍隊のパーティーに招待し、ロザリンドに謝る。
ロザリンドは彼の愛の告白を受け入れる。
しかし、秘密任務に関わることになったポールは何も言わずにロザリンドから離れることに。
キャスト
ロザリンド リタ・ヘイワース（歌唱部分はマーサ・ミアーズ）
ポール リー・ボウマン
ジュディ ジャネット・ブレア
トミー マーク・プラット
アンジェラ レズリー・ブルック
感想
『カバー・ガール』が大好評で、次につくられたリタ・ヘイワースの主演ミュージカル映画です。
ミュージカル映画ではありますが、内容的には悲劇的な結末となっています。
▼trailerです。
アカデミー賞でオリジナル歌曲賞にノミネートされたのは「Anywhere」です。
でもこの作品で最もiconicなのはリタ・ヘイワースがbling-blingの衣装に身をつつんで踊る「You Excite Me」かもしれません。
この曲は彼女の代表的なナンバーとなっています。
また、トミー役のマーク・プラットのオーディションでのダンスシーンが実に見事でした。
クラシックにジャズ、はたまたナチスの演説であっても臨機応変に即興で踊ってしまうという役柄でした。
マーク・プラットは『掠奪された七人の花嫁』にも出演しています。
友人役のジャネット・ブレアは美しく、歌声も非常に魅力的でした。
