『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』とは
2018年公開のミュージカル映画。
1999年ウエストエンド初演の舞台及び2008年公開のミュージカル映画『マンマ・ミーア!』の続編とされている。
前作同様、ABBAの楽曲が使用されたジュークボックスミュージカルとなっている。
↓前作に関してはこちら。
あらすじ
どこまでも青く輝くエーゲ海に浮かぶ、ギリシャのカロカイリ島。
亡き母ドナとの夢だったホテルをついに完成させたソフィは、オープニングパーティーの準備に駆け回っていた。
人生で最高に晴れやかな日を迎えたソフィだが、ニューヨークで新たな人生を始めることに魅力を感じるスカイと、母の夢にこだわるソフィとの間に危機が訪れていた。
そんな中、ソフィの妊娠が発覚し、ソフィは若き日の母と自分を重ねる。
時は遡り、オックスフォード大学を卒業した若き日のドナは、自分を見つけるために旅に出ることを決意する。
ロージーとターニャに見送られ、まずはパリへと旅立ったドナは、宿泊先のホテルで若きハリーと出会う。
父親の経営する銀行を継ぐためにパリに来たというハリーは、自分にはない自由・情熱・勇気に満ち溢れたドナに瞬く間に恋をし、その日ドナは彼と一夜を共にする。
彼女が向かったのは昔、人々が世界の果てだと信じていた、ギリシャのカロカイリ島。
数日に1本しかないフェリーに乗り遅れてしまったドナは、ヨットで気ままな旅を続けている若き日のビルに島まで乗せて行ってもらう。
この時、遊び人の雰囲気漂うビルからの誘惑をドナは軽くスルーする。
島に着き、訪れた壊れかけの一軒家の馬小屋で突然の嵐に襲われたドナは、若きサムに出会う。
力を合わせて馬を救出した2人はたちまち恋に落ちる。
ドナはこの島でサムと暮らすことこそが運命だと感じるが、建築家のサムはある重大なことをドナに隠していた。
そして、現在。
パーティーの前に、ソフィがロージーやターニャにホテルを案内していると、突然、嵐の到来を告げる雷が鳴り響く。
このままではフィリーが欠航し、パーティーは台無しになってしまう。
果たしてソフィはパーティーを成功させることはできるのか。
キャスト
ソフィ・シェリダン アマンダ・サイフリッド
ドナ・シェリダン メリル・ストリープ/青年期:リリー・ジェームズ
スカイ ドミニク・クーパー
ターニャ クリスティーン・バランスキー/青年期:ジェシカ・キーナン・ウィン
ロージー ジュリー・ウォルターズ/青年期:アレクサ・デイヴィーズ
サム・カーマイケル ピアース・ブロナン/青年期:ジェレミー・アーヴァイン
ハリー・ブライト コリン・ファース/青年期:ヒュー・スキナー
ビル・アンダーソン ステラン・スカルスガルド/青年期:ジョシュ・ディラン
フェルナンド アンディ・ガルシア
ルビー・シェリダン シェール
感想
遅くなりましたが、『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』について書かせていただきました。
今回は、「ソフィの3人の父親と若きドナとの関わり」と「ドナ亡き後のソフィ」という2つの時代を描いています。
つまり、前作『マンマ・ミーア!』の前日譚と後日譚を交互に描く構成が取られています。
私は映画館で観たのですが、今回も終盤で人目も気にせず号泣してしまいました。
↓trailerその1です。
Mamma Mia! Here We Go Again - Trailer
上記の通り、今回もABBAの楽曲で映画全体が彩られています。
☆は舞台版にも前作映画にもなかった楽曲、★は舞台版にはあるが前作映画には採用されなかった楽曲です。(サントラ収録は除きます。)
- Thank You for the Music★
- When I Kissed the Teacher☆
- One of Us
- Waterloo
- SOS
- Why Did It Have to Be Me?☆
- I Have a Dream
- Kisses of Fire☆
- Andante, Andante☆
- The Name of the Game★
- Knowing Me, Knowing You★
- Mamma Mia
- Angel Eyes☆
- Dancing Queen
- I've Been Waiting for You☆
- Fernando☆
- My Love, My Life☆
- Super Trouper
ご覧の通り、前作から引き続き歌われた曲と、舞台版には元々あった曲、全く新しく採用された曲が入り混じっているので、舞台版からずっと好きな方、ABBAファンからこの作品を知った方、前作からファンの方など、様々なファン層が楽しめるような選曲になっていると感じました。
↓trailerその2です。
Mamma Mia! Here We Go Again - Final Trailer
今回もエーゲ海のシーンをはじめ、画が非常に美しかったです。
感涙ポイントはソフィがドナに見守られている教会のシーン。
やはり、私は親子ものにめっぽう弱いのだなと再認識しました。
ちなみに前作では「Slipping Through My Fingers」のシーンで毎回大号泣してしまいます。
正直、今回の続編について、当初はあまり賛成派ではありませんでした。
良い言い方をすれば情熱的、ともすれば性に奔放と言われそうな若き日のドナをあえて具体的に描く必要があるだろうか、と。
しかし、実際に観て、ドナが彼らと恋に落ちた経緯が明確になり、自分の中ですっきりしました。
また、今まで触れてこなかったABBAの名曲を新たに知ることもできたのもよかったです。
映画の続編はNGという考えを持つ方も多いけれど、これはありだと思いました。
続編ではあるけれど、『マンマ・ミーア!』のことを全く知らない方が、順番を入れ替えて、本作を観てから前作を観てもまた違った楽しみ方ができると思います。
キャストについては、前作からの続投が多い中、ドナの青年期を演じたリリー・ジェームズの弾けるパワフルな歌声やダンスが特に魅力的でした。
彼女の存在自体が、まるでエーゲ海を照らす太陽のように輝いていました。
そして、御年72歳のシェールの存在感といったらもう。
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