『足ながおじさん』について
フォックス製作の1955年のミュージカル映画。
原作は、有名すぎるジーン・ウェブスターの同名小説。
アステアとキャロン(『巴里のアメリカ人』などに出演)が共演した作品。
歌が少なく、バレエシーンの多いミュージカル映画となっています。
あらすじ
ニューヨークの百万長者・ペンドルトン�世は、偶然立ち寄ったフランスの孤児院で18歳の娘・ジュリーを見つける。
彼女の才気と明朗さに感服したペンドルトンは、本名を明かさず、ジョン・スミスという仮名で奨学金を出し、彼女をアメリカの大学に留学させる。
ペンドルトンの顔を知らないジュリーは、孤児たちが「足の長い人影を見た」というのを頼りに、「足ながおじさん」と呼ぶようになる。
大学に入ったジュリーは、感謝の気持ちを込めて、スミス氏宛の手紙を書くが、ペンドルトンは読もうともしない。
ある日、秘書のすすめで、ジュリーの通う大学へ訪問するが、そこで美しい女性に変貌したジュリーに驚く。。。
キャスト・スタッフ
監督…ジーン・ネグレスコ
ペンドルトン(足ながおじさん)…フレッド・アステア
ジュリー…レスリー・キャロン
リンダ…テリー・ムーア
ミス・プリチャード…セルマ・リッター
グリッグス…フレッド・クラーク
サリー…シャーロット・オースティン
アレクサンダー・ウィリアムスン…ラリー・キーティング
感想
『巴里のアメリカ人』で華やかな印象のあったレスリー・キャロンと、フレッド・アステアの共演ということで、観てみました。
実際に観てみると、なんだか見覚えが・・・
そういえば、小学生の頃に、午後のロードショーのような番組で放映されていたものを見たような。
その頃は、まだフレッド・アステアがどんなにスゴイ人であるかなど、知るはずもなく、
「おじさんが若い娘相手に踊ってる」くらいにしか思っていませんでしたけれどwww
ストーリーは、ご存知の通り。
「足ながおじさん」は、何度も映画化されていますが、この映画はミュージカルヴァージョン。
ダンスの割合が歌に比べてかなり多いので、少し残念でした。
アステアとレスリー・キャロンのダンスなので、確かに見ごたえはあります。
でも、正直、少し飽きてしまうくらい、ダンスシーンが長かったです。
ダンスが好きな方には、たまらないのかもしれません。
「Something's Gotta give」など、魅力的なナンバーもありますが、
曲数が少なめで、ちょっと物足りない感じがしてしまいました。
Daddy Long Legs - Fred Astaire
「足ながおじさん」という作品って、誰しも一度は題名を耳にしたことはあると思いますが、
意外と、そのストーリー展開をご存知の方って少ないですよね。
また、子どもの時に児童版を読んだり、アニメを見ていたとしても、
大人になって、改めて小説を手に取って読んでみると、
「こんなお話だったっけ?」と不思議なくらい、新鮮な気持ちで読めるものではないかと思います。
私も、今回この映画を見て、そういう気持ちになりました(^^)