ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『Bye Bye Birdie』 2009年10月 ★★★☆☆

ジョン・ステイモス主演で話題の『Bye Bye Birdie』を友達と観てきました。
一緒に行った友達も、「フルハウス」が好きだったので、とても楽しかったです♪♪
朝から、ジェシーおいたんに会える~!とテンション高めでした。

 

今回の公演は、Roundaboutというプロダクションによるもの。
1月までの期間限定公演です。

 

『Bye Bye Birdie』という作品は、初演1960年なので、わりと昔のミュージカル。
作曲は『アニー』や『アプローズ』などで有名なチャールズ・シュトラウス
初演以来、プロはもちろんアマチュアによっても演じられる人気演目のひとつで、
映像化も、Ann Margaret主演の映画版をはじめ、テレビ版も数回つくられました。
日本でも、タイトル曲の「バイ・バイ・バーディ」は、中尾ミエさんがカヴァーして知られています。
あと、「ピチカート5」のアルバムで、コンラッドを讃える歌の替え歌を見つけたこともあります。



お話は、エルビス・プレスリーが兵役に服する時の様子を描いたもの。
人気アイドル(?)のコンラッド・バーディ(エルビスがモデル)が兵役に服することになり、
ファンの女の子たちは大反対。
そんな中、テレビの企画で、コンラッドにキスされる女の子をファンクラブの中から抽選で選ぶことに。
・・・みたいなお話で、正直、ストーリーはどうでもいいんです。(すみません)

 

お客さんは、中高年の方が多勢。
みなさん、青春時代をともに過ごしたエルビスやAnn Margaretを懐かしんで、ショーを楽しまれているようでした。
ジョン・ステイモス目当ての私たちは、ちょっと浮いた感じ?


では、観劇の感想。
正直、先にも書いたように、ストーリーはどうでもよかったです。
ただ合間合間に入る音楽とダンスで、どうにか救われました。
「Put On a Happy Face」とか「One Boy」「Lots Of Livin' To Do」「Bye Bye Birdie」「Rosie」など。
ダンスがとても可愛かったです♪
また、良かったのは、カラフルな舞台衣装や装置、照明。
この作品には、たくさんの10代の女の子&男の子が登場するのですが、
衣装や小道具を色分けすることで、遠くからでも区別が容易でした。

 

その10代の俳優さんたちの中には、
これがブロードウェイデビューという子も多かったけれど、
去年の『13』っていう、10代の子しか出演しないミュージカルに出演した子とか、
『Spring Awakening(春のめざめ)』に出演した子たちもいました。
主演のキム役を演じた子も、『13』出身者でした。

 

で、肝心のステイモスはというと、芸能プロダクションに勤務している役で、
黒ぶちメガネをかけて、七三分けというスタイル。
ジェシーおいたんとは、かなりかけ離れたイメージです。
中盤には軽快なダンスも披露して、いろいろな意味で驚かされました。
フルハウス」の中では、よくエルビスの物まねをやっていたので、
個人的にはコンラッド役をやってほしかったんですけれど・・・
年齢的に、絶対無理ですね(笑)

 

木曜日だったせいか、みなさん少しお疲れ気味のご様子でした。
John Stamosありき、みたいなところがあるので、彼の疲労は計り知れないです。
雑誌とかの劇評をみると、散々たたかれちゃっているのですが、
1月までどうにか乗り切ってもらいたいですね。


終演後・・・
ちょうど、エイズ予防週間だったので、Broadway Careの活動の一環で、
劇場出口で募金活動をしていました。
その時に、キム役のAllie Trimmちゃんと↓
イメージ 1


その後、楽屋口に回って、出待ち。
キムのお父さん役のBill Irwin↓
今回出演された俳優さんの中で、一番素晴らしかったです。最高のコメディアンですね。
イメージ 2


つづいて、コンラッド役のNolan Gerald Funkですが・・・
なんだか、アイドル像をザック・エフロンに求めているなぁ、っていう感じでした。


そして、
ジェシーおいたん!!↓
イメージ 3


「日本から来ました!フルハウスの大ファンです!」と言ったら、
「ありがとう」と言ってくれました*1
あのジェシーおいたんと、言葉を交わせただけで、ただただ感激でした!!


当時のアメリカを知らないと、完全には楽しめないかな、と思いました。
エド・サリバン・ショーに出演することになって、感激して歌うナンバーがあるのですが、
アメリカ人でなければ、エド・サリバンなんて知らないですよね。
ただ、ストーリーを無視すれば、
可愛いダンスと歌を楽しめる、古き良きミュージカルです。


*1:o(>_<)o