ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『ザ・マペッツ(2011)』The Muppets

Image result for the muppets 2011

『ザ・マペッツ(2011)』とは

2011年のアメリカのミュージカル映画

映画マペットシリーズの7作目。

楽曲は過去のマペット映画で使用された楽曲を含む既存曲と、ブレット・マッケンジーによって書き下ろされた新曲が使用されている。

ブレット・マッケンジーが作詞・作曲を手がけた「Man or Muppet」はアカデミー賞最優秀歌曲賞を受賞した。

監督はジェームズ・ボビン。

あらすじ

人間のゲイリーとマペットのウォルターは仲のいい兄弟。

ウォルターはテレビで見たマペッツたちの番組を見て以来、カーミットたちの大ファンとなる。

また、ゲイリーには付き合って10年になる恋人のメアリーがいるが、どこに行くにも2人の間にはウォルターがいた。

ある日、ゲイリーとメアリーの行くロサンゼルス旅行にウォルターも一緒に行くことになり、かつてマペッツたちの番組を撮影していたスタジオを見学するが、その際に悪い企みを知る。

それを阻止するために、ウォルターたちはカーミットに掛け合い、世界中に散らばる仲間を集め、再びマペッツのショーを開催しようとする。

キャスト

ゲイリー ジェイソン・シーゲル

メアリー エイミー・アダムス

テックス・リッチマン クリス・クーパー

ヴェロニカ ラシダ・ジョーンズ

ジャック・ブラック 本人

カメオ出演キャスト

ウィリー・ネルソン

アラン・アーキン

エミリー・ブラント

ファイスト

ザック・ガリフィアナキス

ウーピー・ゴールドバーグ

セレーナ・ゴメス

デイヴ・グロール

ニール・パトリック・ハリス

ジャド・ハーシュ

ケン・チョン

ジョン・クラシンスキー

ジム・パーソンズ

ミッキー・ルーニー

サラ・シルバーマン

マペットたち

ウォルター ピーター・リンツ

カーミット スティーヴ・ホイットマイヤ

ミス・ピギー エリック・ジェイコブソン

フォジー エリック・ジェイコブソン

アニマル エリック・ジェイコブソン

ゴンゾ デイヴ・ゴールズ

スクーター デヴィッド・ランドマン

シェフ ビル・バレッタ

ロルフ ビル・バレッタ

感想

前作『ゴンゾ宇宙に帰る(1999)』から12年が経過して製作されたマペッツの映画です。

マペットのウォルターの成長や自立を描きながら、これまでのマペッツたちの歴史を振り返るような作品でした。

▼trailerです。


Official Trailer | The Muppets (2011) | The Muppets

ゲイリーの朴訥とした感じ、ウォルターとの兄弟愛がとても微笑ましかったです。

また、『魔法にかけられて』のエミリー・アダムスがとてもキュートに歌い踊っています。

本作からの新曲はアカデミー賞を受賞していますが、個人的にはそこまで印象に残らず、やはりマペッツの最初の映画『マペッツの夢みるハリウッド(1979)』で歌われた「Rainbow Connection」が一番感動的でした。

カーペンターズにもカヴァーされ、広く知られている名曲です。

▼「Rainbow Connection」


The Muppets (2011) | Rainbow Connection

随所にあるカメオ出演もとても豪華な顔ぶれ(どうして彼/彼女がこんなところに?という感じ)でした。

総じて、初期の頃の楽曲へのこだわりと比べると、本作は既存曲をためらいなく使っていたり、新曲も耳に残るものはなく、個人的な評価は低いです。

また、セレブリティーを出演させて間をつないでいる印象があり、残念でした。

これはジム・ヘンソン亡き今、初期作品のような素晴らしさを期待するのは難しいことなのかもしれません。

しかし、カーミットミス・ピギーをはじめ、仲間たちの愛らしさは相変わらずであり、とても癒されました。