ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる純粋なミュージカルブログ

『アリー/ スター誕生(2018)』A Star Is Born

f:id:urara1989:20181223001144j:image

アリー/ スター誕生(2018)』とは

2018年に公開されたミュージカル映画

1937年の同名映画のリメイクであり、今まで1954年(ジュディ・ガーランド主演)、1976年(バーブラ・ストライサンド主演)にもリメイクされている。

監督はヒロインの相手役として出演しているブラッドリー・クーパー

ヒロインが本作中で歌う楽曲の多くは、Stefani Germanotta名義でレディ・ガガ自身が手がけている。

あらすじ

父とふたりで暮らすアリーのたったひとつの夢、それは世界中を魅了する歌手になること。

昼はウェイトレスとして働き、夜は小さなバーで歌う。

自信を持てないまま、いつしか30代を迎え、夢を諦めそうになっていたその時、ひとりの男性がアリーの歌うバーを訪れる。

彼は世界的ミュージシャンのジャクソンだった。

アリーの天性の歌声に惹かれた彼は、パフォーマンスを終えたアリーを連れ出す。

束の間の深夜のデートで、アリーは自作の歌を披露する。

アリーの歌声に惚れ込んんだジャクソンは、自身のコンサートに無名のアリーを招待し、いきなりステージに上げる。

緊張に震えながらも大観衆の前で歌うアリー。

その歌声はすぐに話題になり、ジャクソンに導かれるままスターの階段を駆け上がっていく。

エキサイティングな日々の中、ふたりが激しい恋に落ちるのに時間はかからなかった。

一方でジャクソンは難聴とアルコール依存症という深刻な問題を抱えていた。

そんなジャクソンを兄のボビーは心配していたが、兄の不安をよそにふたりは結婚する。

アリーは売れっ子となり、ついにはグラミー賞にノミネートされるが、その晴れの日に最悪の事件が起きてしまう。

キャスト

ジャクソン・メイン ブラッドリー・クーパー

アリー レディー・ガガ

ロレンツォ アンドリュー・ダイス・クレイ

ジョージ・"ヌードルス"・ストーン デイブ・シャベル

ボビー サム・エリオット

ラモン アンソニー・ラモス

レズ・ガヴロン ラフィ・ガヴロン

ギタリスト/ジャックのバンド ルーカス・ネルソン&プロミス・オブ・ザ・リアル

感想

先日日本で公開されたばかりの本作を早速観に行ってきました。

ガガの圧倒的なパフォーマンス、live感を堪能してきました。

↓trailerです。


A STAR IS BORN - Official Trailer 1

私はレディ・ガガの特別なファンではありませんが、「Born This Way」や「You & I」など自然と口ずさめる彼女の歌が何曲もあります。

本作を見終わり、国境を越えて、性別を超越して、人々の心に訴えかける音楽をたくさん残してきた彼女だからこそできたであろうパフォーマンスだったと強く思いました。

自分の鼻に自身がないと話すヌードメイクに近い冒頭から、スターダムを駆け上がるにつれて濃いメイクになり、ますます綺麗になっていくアリー。

恋をして仕事も軌道に乗り、夢を叶えていく彼女とは裏腹に、ジャックは自分の問題を抱えきれなってきてしまいます。

ジャック役で監督のブラッドリーは、このために歌を特訓したそうですが、その成果が冒頭から表れています。

上記の通り、『A Star Is Born』はこれまでもリメイクされてきた作品です。

ジュディ・ガーランドが主演した1954年の作品は、ジュディの終期の作品で、全盛期を過ぎても依然として力強いジュディの歌唱がかえって哀愁を誘うものになっています。

残念ながら悲願のアカデミー賞受賞にはなりませんでしたが、ジュディの最後の煌めきを観ているようで観るたびに切ない気持ちになります。

バーブラ・ストライサンドが主演した1976年の作品は、バーブラ自身が作曲した名曲「Evergreen」が有名で、私も大好きな一曲。

私の中では彼女が主演した他の作品『ファニー・ガール』とやや内容的に被ってしまっています。

ジャネット・ゲイナー主演の1937年の作品は未見なので、今後機会があったら観てみたいと思います。

アカデミー賞主演女優賞ジャネット・ゲイナーミュージカル映画の代名詞ともいうべきジュディ・ガーランド、女優・歌手・映画監督と幅広い顔を持つバーブラ・ストライサンドと、錚々たる面々が過去に演じてきたこの役を引き受けるに当たって、きっとガガは緊張しただろうなと想像しますが、見事な歌と演技で映画初出演にして初主演を全うしていました。

諦めかけていたキャリアの成功とともに恋愛も成就する夢物語は、愛を失うほろ苦さを残して終わります。

私は追悼コンサートで歌う彼女から、なぜか『エビータ』の「Don’t Cry For Me Argentina」を連想してしまいました。

ラストで、仕事とプライベート両方の伴侶を失った彼女の表情には、孤高のアーティストとして現実に向き合う決意が読み取れました。