『アメリ』とは
2001年の同名のフランス映画を基にしたミュージカル。
ブロードウェイでは2017年3月初演(〜2017年5月)。
日本では今回が初演。
AMÉLIE the Musical - Montage Starring Phillipa Soo
あらすじ
想像力は豊かだが、周囲とのコミュニケーションが苦手な少女・アメリは、妄想の世界が一番の遊び場だった。
22歳になり、モンマルトルのカフェで働いている今でも、周りの人々を観察しては日々想像力を膨らませて楽しんでいたが、ある出来事をきっかけに、他人を幸せにすることに喜びを見出し始める。
彼女なりの方法で他人を幸せにしていくアメリだったが、自分の幸せには全くの無頓着だった。
ところが、スピード写真のボックスに残された他人の証明写真を収集している不思議な青年ニノに出会ったアメリは、たちまち恋に落ちてしまう。
しかし、自分の気持ちを素直に打ち明けることができず・・・
キャスト
ニノ 太田基裕
その他、一部の役名不明のため割愛。
感想
ブロードウェイで上演している時に、観たいなと思っていたものの、あっという間にcloseしてしまい、ウエストエンドでの上演はなさそうですし、日本上演も今回を逃すともうなさそうだなと思い、観劇することにしました。
ミュージカルは相当な人気作でもない限り、チャンスを逃すと向こう半世紀くらい上演されないことなんてザラにあるので、fullのshowをliveで観られるチャンスがあったらひとまず観ておくことにしています。
プレミアはバークレーで2015年に行われたのですが、その時はなんとアメリ役はサマンサ・バークス Samantha Barksだったんですね。
彼女は映画版『レミゼ』のエポニーヌ役に抜擢された女優さんです。
ブロードウェイでは、人気が収まる気配を全く見せない『ハミルトン』のオリジナルキャストで、且つ、トニー賞にもノミネートされたフィリッパ・ソウPhillipa Sooさんでした。
さて、作品ですが、全体で2時間、休憩なしの1幕ものでした。
アメリの子供時代から物語は始まるのですが、少女のアメリは物語が終わるまで、成人したアメリに寄り添って一緒にいます。
アメリの中にある子供の部分を表しているのだと思うのですが、この前日に観た『モーツァルト!』のヴォルフガングとアマデとそっくりで、既視感が強かったですね。
ヒット映画を舞台化しようという流れに乗った作品なんでしょうが、正直ミュージカルとしては起伏が少ないため見応えがなく、単調で、味気ない作品になっていました。
とにかく眠くて、二幕ものなら一幕でもう退場していました。
舞台を左右に横断する形で張られた照明は、とても綺麗でした。
演者に関しては、…ノーコメントで……まぁ、お察しください。
こんな感じの公演をやっている限り、東京のエンターテイメント、舞台芸術のレベルはどんどん下がる一方なので…まぁもはや東京にそこまで期待してないですけれどね。
ちゃんと鑑賞するなら海外行きますから。
ひとまず作品としてfullで観てみたかっただけなので、その願望は叶い、私としてはそれで満足です。