『世界中がアイ・ラヴ・ユー』とは
あらすじ
主人公は、ニューヨークのアップタウンに住むある家族。
父のボブ、妻のステフィ、ステフィと前夫のジョーとの娘のDJ、ボブと前妻との子どもがスカイラーとスコット、ボブとステフィの娘がレインとローラ。
誰もが誰かに恋している。
家族の住むニューヨーク、ジョーの住むパリを舞台にした恋愛奇想曲。
キャスト
ボブ・ダンドリッジ アラン・アルダ
ステフィ・ダンドリッジ フォールディ・ホーン
スカイラー・ダンドリッジ ドリュー・バリモア
ホールデン・スペンス エドワード・ノートン
ローラ・ダンドリッジ ナタリー・ポートマン
フォン・シデール ジュリア・ロバーツ
チャールズ・フェリー ティム・ロス
レイン・ダンドリッジ ギャビー・ホフマン
感想
ウディ・アレン作品の中で一番のお気に入りです。
ストーリーがあるようでないような。
登場人物それぞれが恋をしていて、そのエピソードが折り重なって一つの映画になっています。
若き頃のポートマン、バリモア、それにジュリア・ロバーツなど、キャストが大物ばかり。
バリモア以外は、みなさん頑張ってご自身の歌声でミュージカルシーンを演じています。
さらに、初めの方で登場するヴァイオリン奏者は、イツァーク・パールマンです。
ウディ・アレンが人脈を駆使してキャスティングした様子が窺えますね。
本作品の曲はほとんどオリジナルだと思います。
一曲だけ「My Baby just cares for me」は既存曲で、ジャズのスタンダードナンバーの一つです。
タップダンスも交えてとても楽しいミュージカルシーンとなっていました。
Everyone Says I Love You - My Baby Just Cares For Me (Edward Norton)
また、インド人のタクシーの運転手が歌い出すシーンや、おじいちゃんの幽霊とその仲間が「生きてるうちに楽しめよ」と歌うシーンなども、お気に入りのシーンです。
これを観ていると、ウディ・アレンはきっとフレッド・アステアなどが活躍したMGM黄金期のミュージカル映画が好きなんだろうなぁと感じます。
きっと、ミュージカル映画への憧れを詰め込んだんだろうなぁと。
ストーリーがあってないような作品ですが、たまに見直して幸せな気分に浸る一作です。