ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996)』Everyone Says I Love You

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『世界中がアイ・ラヴ・ユー』とは

ウディ・アレン監督による1996年公開のミュージカル映画

 

あらすじ

主人公は、ニューヨークのアップタウンに住むある家族。

父のボブ、妻のステフィ、ステフィと前夫のジョーとの娘のDJ、ボブと前妻との子どもがスカイラーとスコット、ボブとステフィの娘がレインとローラ。

誰もが誰かに恋している。

家族の住むニューヨーク、ジョーの住むパリを舞台にした恋愛奇想曲。

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キャスト

ジョーバーリン ウディ・アレン

ボブ・ダンドリッジ アラン・アルダ

ステフィ・ダンドリッジ フォールディ・ホーン

スカイラー・ダンドリッジ ドリュー・バリモア

D・J・バーリン ナターシャ・リオン

ホールデン・スペンス エドワード・ノートン

ローラ・ダンドリッジ ナタリー・ポートマン

フォン・シデール ジュリア・ロバーツ

チャールズ・フェリー ティム・ロス

スコット・ダンドリッジ ルーカス・ハース

レイン・ダンドリッジ ギャビー・ホフマン

http://3.bp.blogspot.com/-p7tPduvyCb4/Vc0bxW-5iFI/AAAAAAAARdE/sldK6MtsEoU/s1600/Billy-Crudup-Natasha-Lyone-Robert-Khakh-Everyone-Says-I-Love-You-1996.JPG

感想

ウディ・アレン作品の中で一番のお気に入りです。

ストーリーがあるようでないような。

登場人物それぞれが恋をしていて、そのエピソードが折り重なって一つの映画になっています。

若き頃のポートマン、バリモア、それにジュリア・ロバーツなど、キャストが大物ばかり。

バリモア以外は、みなさん頑張ってご自身の歌声でミュージカルシーンを演じています。

さらに、初めの方で登場するヴァイオリン奏者は、イツァーク・パールマンです。

ウディ・アレンが人脈を駆使してキャスティングした様子が窺えますね。

本作品の曲はほとんどオリジナルだと思います。

一曲だけ「My Baby just cares for me」は既存曲で、ジャズのスタンダードナンバーの一つです。

タップダンスも交えてとても楽しいミュージカルシーンとなっていました。


Everyone Says I Love You - My Baby Just Cares For Me (Edward Norton)

また、インド人のタクシーの運転手が歌い出すシーンや、おじいちゃんの幽霊とその仲間が「生きてるうちに楽しめよ」と歌うシーンなども、お気に入りのシーンです。

これを観ていると、ウディ・アレンはきっとフレッド・アステアなどが活躍したMGM黄金期のミュージカル映画が好きなんだろうなぁと感じます。

きっと、ミュージカル映画への憧れを詰め込んだんだろうなぁと。

ストーリーがあってないような作品ですが、たまに見直して幸せな気分に浸る一作です。