ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

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『Masquerade』2025.11.2.19:15 @ 218W. 57th St. New York, NY

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『Masquerade』とは

2025年オフ・ブロードウェイで初演したimmersive theater。

アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル『The Phantom of the Opera』(『オペラ座の怪人』)をモチーフにしている。

演出はDiane Paulus。

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あらすじ

19世紀末のパリのオペラ座では、地下に住む謎の「怪人(Phantom)」が劇場を支配し、人々から恐れられていた。

Phantomは若いコーラスガールのChristineに歌を教え、自分を亡き父が遣わした音楽の天使だと信じ込ませる。

Christineは才能を開花させてプリマドンナとなるが、幼馴染のRaoulと再会し、互いに愛し合うようになる。

Christineへの執着を強めたPhantomは、彼女を自分のものにしようとRaoulに激しい嫉妬を抱く。

Phantomの正体は醜い容姿のために社会から拒絶され続け、孤独の中に生きてきた天才的な音楽家であり発明家だった。

幼い頃、見せ物小屋で生きていたPhantomは、Madame Giryによって救い出され、それ以来、オペラ座の地下室で生きてきた。

彼はChristineを地下の隠れ家に連れ去るが、Raoulは彼女を救うために危険を冒して追跡する。

Christineの思いやりと口づけによって心を動かされたPhantomは2人を解放する。

キャスト

Christine    Haile Ferrier

Phantom    Telly Leung

感想

2023年に閉幕した『オペラ座の怪人』ブロードウェイ公演ですが、2025年からオフ・ブロードウェイでそのimmersive theaterが始まるということで楽しみにしていました。immerisive theaterといえば『Sleep No More』などが思い浮かびますが、これまでは圧倒的にプレイが多く、ミュージカルでこのようなwalk through系のimmersive theaterというのは初めて聞きました。

▼本公演に関する報道1


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▼本公演に関する報道2


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来場ルールがいくつかあります。着用する服は黒、白、シルバーで、なるべくフォーマルなもの、というもの。なぜかというと、観客は仮面舞踏会に招かれた客という設定で参加するので、舞踏会に行くような服装が望ましいということです。そんな洒落たドレスを持ち合わせていなかったので、私はカジュアルフォーマル程度の黒ドレス(ワンピース)を着て、靴は歩きやすい黒スニーカーにしました。約2時間建物の中を歩いていくので、歩きやすい靴の方が良いです。ドレスが苦手な方はユニクロで揃えられる感じの白シャツ、黒パンツに黒スニーカーでOKだと思います。仮面舞踏会の仮面は、自分のを持って行ってもいいですが、私は現地でいただきました。こちらは黒い布製、しっかりとした素材のレース風になっています。メガネを着用している方用の仮面も用意されていたので、コンタクトに変更する必要性はありません。

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私は予定時間の30分前に劇場前に到着し、チケットを見せた上で手にスタンプを押してもらいました。建物の中に入場し、ホワイエを経て、ある時間になるとMadame Giryに小部屋に案内されます。小部屋でMadame Giryに舞台背景やこれから仮面舞踏会に参加する旨、その際の簡単な振付レクチャーがあります。その後、後方の壁が突然開き、仮面舞踏会の会場に誘われ、一気にパリのオペラ座の世界に没入していきました。

『Masquerade』で使われている音楽はミュージカル『オペラ座の怪人』で使われている音楽ですが、その順番は少し違います。冒頭は「Masquerade」ですが、そこからハンニバル、Think of Me、Angel of Music、The Phantom of the Operaと続いていきます。

原作ミュージカルとの相違点は、Phantomの自身のバックグラウンドが描かれる点。サーカスのようなシーンが挟まれ、火を飲み込む芸などの大道芸やマジックを見せる流れで、檻に入った若き日のPhantomが登場します。このシーンは観ているのがつらくて早く離れたいと思うほどでした。この後、Madame Giryに救出され、別室に移ります。ここで、原作ミュージカルに登場しない新曲が追加されていました。これはMadame GiryがPhantomに対して歌うナンバーで、このシーンではMadame Giryが聖母のように見えました。Phantomにとって初めて安心できる場所に巡り会えたのだと思います。映画版でもPhantomの出自が一部描かれていましたが、それが拡張された形となっていました。さらに、この時の若き日のPhantom=Young Phantomは別の役者が演じています。このYoung Phantomが終盤で伏線回収のように効いてきます。

建物中を歩き回りますが、途中でエスカレーターがあったり座れたりする場面もあるので、『Sleep No More』や『Life and Trust』のように走り回って「あれジムに来たのかな」というようなことにはなりませんでした。体力のない私にはありがたいこと。

ネタバレになってしまうので書きませんが、ラストが、そう来るか、という感じで感動しました。日曜ソワレ回もあるので、NYに行かれる方にお勧めしたい公演です。