ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『グリース』 2008年11月 ★★☆☆☆ 生田斗真主演

  ミュージカル、学園ものの定番

 

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行こうか行かないか迷っているうちに、チケットがいつのまにか完売していた『グリース』。
予期もせず、お友達からお誘いをいただいたので、千秋楽間際の公演へ、行ってきました。

 

『グリース』は、1972年にブロードウェイで初演されて以来、何回も再演が繰り返されてきました。
現在も、ブロードウェイでリバイバル版が上演されています。
映画版も、ジョン・トラヴォルタとオリビアニュートンジョンの主演でヒットし、続編が制作されるほどでした。

 

今回の公演は、生田斗真クンがミュージカル初出演にして初主演ということと、
神田沙也加ちゃん(松田聖子さんと神田正輝さんの娘さん)との共演、
ということで、話題となっていました。


映画や海外での舞台を観ていないので、比較はできませんでした。
が、純粋に音楽は楽しめました。
50年代のポップで思わず体を揺らしたくなるような曲調でした。


俳優さんは。。。
斗真クンは、普通に?好演されていました。
(お客さんのおそらく3分の2以上は、斗真クン目当てと思われる女性陣で占められていました。)
登場シーンで、客席から、オォ~!!という歓声が上がりました。
歌も踊りも普通にこなしていました。
とくに、それ以上は言うことはないです。

 

沙也加ちゃんは、初めて声を聞きましたが、
お嬢様サンディという役柄に声がすごく合っていました。
これなら、コゼットにぴったりだと感じました。

 

藤本さんのリッゾも、良かったです。
役を理解して表現するのが上手いし、なにより役柄が彼女に合っていました。
ただ、台詞がはっきり聞こえないところがあって、それは残念だったかなと思います。

 

その他の俳優さんでは、フレンチ―というちょっとおバカな役を演じていた本田有花ちゃん。
以前、アルゴで主役級を演じているのを観たことがあって、久々の再会!という感じでした。
12月末に『GIFT』にご出演ということで、できたら観に行きたいです。

 

また、20代後半から30代前半の俳優さんたちが、不良の高校生を演じているのが、すごく微笑ましかったです。
不良とはいえ、現在の暴走族みたいな感じではなくて、なんとも憎めない純粋な?不良クン、なんです~www


舞台装置は、パンフレットのように、とてもカラフルでした。
場面ごとに、暗転して、大規模に装置をしまったり出したりの繰り返し。
大きな装置としては、“グリース・ライトニング”という名前をつけられたポンコツ車くらいでした。



【全体を通して】★★☆☆☆
楽しめましたが、それ以上でもなくそれ以下でもなかったです。
多分、映画がヒットした頃に青春時代を送っておられた方々にとっては、懐かしく思い出される作品だったのかな、と思います。
また、ジャニーズファンや聖子さんファンの方々にとっては、たまらない舞台だったのかな、と。
青春ものは、好きですが、矢口史靖監督の映画の方が、私好みでした。
とはいえ、音楽は気に入ったので、さっそくCDを購入しようと思います。


【ストーリー】
夏の避暑地で出会った、ダニーとサンディ。
つかの間の夏休みも終わり、サンディはダニーの高校に転校することとなる。
しかし、不良グループのダニーは、お嬢様系のサンディに対して、つれない態度をとってしまう。
そこで、サンディはある決心をする…。


【キャスト】
ダニー…生田斗真
サンディ…神田沙也加
リッゾ…藤本美貴
ドゥーディー…植木豪
ヴィンス&ティーン・エンジェル…赤坂泰彦(Music Loversのナビゲーター)
ケニッキー…屋良朝幸
フレンチ―…本田有花(アルゴ出身)
ロジャー…中島大介(もとしきさん)
ソニー…後藤晋良
マーティー…高橋あすか(もとしきさん)
ジャン…今泉由香


【基本データ】
会場:青山劇場
入場料:11000円(SS席)

 

演出・翻訳・訳詞:菅野こうめい
振付:リチャード・ピークマン


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