ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『春のめざめ』 2009年5月初日 劇団四季 ★★★★☆

過去の観劇日記が滞っていますが、せっかく初日を観たので、この感動が冷めないうちに記事にしてしまいたいと思います。

 


 

    素晴らしい・・・

 

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いよいよ、この日がやってきました。
劇団四季による『春のめざめ』日本語版、初演です。
b'wayのオリジナルキャストCDを聴いたり、
英語の台本をamazonで買って読んだり、
わりと予習に時間をかけて、観劇に臨みました。
ミュージカル公演の初日に立ち会うのは、初めてのことでした。
「初日だから、もしかしたらオリジナルクリエイティブの
ダンカン・シークさん達も来ているかもしれない」
と思い、サインをすぐ頼めるように
油性マーカーも持参して行きました(笑)
もう、準備万端ですwww
公式サイト↓
http://www.shiki.gr.jp/applause/springawakening/
ブロードウェイでの公演については、いつもお世話になっているメッキーさんの記事がとてもよくまとまっているので、参照してもらえたらと思います↓
http://blogs.yahoo.co.jp/a1304310/16070394.html


【演出・舞台装置】
幕なしでした。
照明のon/offが、幕的な役割をしていました。

 

舞台の両側にはステージ席用のイスが置いてあります。
ステージ席は木のイスなので、長時間座っていると疲れそう(予想で言っています)。
でも、座席によっては、キャストさんが隣に座って歌うので、臨場感は相当だと思います。

 

背景は、教室の壁を想定したものになっていました。
黒板(ミュージカルナンバー名が書かれていました)、昔の為政者か何かの肖像画、昆虫の標本などなど。

 

バンドは、舞台後方にいました。

 

基本的にシンプルなステージですが、目を引く舞台装置としては、舞台中央部にある床板?です。
ベンドラとメルヒオールが結ばれる時に、この床板が四方をロープで引き上げられたり、
また、モリッツの葬式では、床板の一部が外された舞台下を柩に見立てたり、
墓場のシーンでも使われていました。
この墓場のシーンのドライアイスが、とても幻想的でよかったです。

 

舞台~客席は、階段状になっていて(55STEPS的な感じ?)、舞台と客席間に隔たりというものをあまり感じませんでした。

 

舞台側面は梯子状になっていて、シャウトして歌う時などは、そこに登って感情を表したりしていました。

 

役者の出入りは、通常の舞台とは違って、舞台の四隅にありました。

 

また、この作品の常識破りな演出として、ハンドマイク、あるいはスタンドマイクで歌う、というものがあります。
スタンドマイクを両手で握りしめて歌ってこそ、ロック。
思いのたけを歌い上げるのに、とても効果的。
でも、このアイディアを思いつくなんて、、、その才能に驚きです。


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       ↑「Purple Summer」に因んで、こんなTシャツを買ってみました。


【全体を通して】★★★★☆
素晴らしい舞台でした。
内容についてシリアスに論じるのは、やめようと思います。
が、悲劇が大嫌いなニューヨーカー(?)でさえ、この作品を絶賛し、
トニー賞8部門受賞に至り、世界各国で上演されているわけだから、
そこは何かしらのパワーにあふれているはず。
とにかく、多くの方に観て、パワーを感じてほしいです。
これは実際に観ないと、なかなか分かりません。

 

訳詞は・・・やっぱり英語の方が断然いいですよね。
「totally f**k」 が 「まじで f**k」
うーん…(-"-)
「…and my junk is you」 が 「(あなたに)ラブラブな~の~」
えー(@_@)

 

海外の方がセンターブロックにいらっしゃったのですが、多分、ダンカン・シークさんもいらっしゃったような・・・
でも、やはりVIP扱いで、周りに人がたくさんいらして、話しかけられるような雰囲気じゃありませんでした(^^;
けれど、そこを割り込んでいく勇気がほしい!と切実に思いました。
…残念!


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【キャスト】
ベンドラ…林香純
メルヒオール…柿澤勇人
マルタ…撫佐仁美
モリッツ…三雲肇
イルゼ…金平真弥
オットー…加藤迪
アンナ…松田佑子
ハンシェン…一和洋介
テーア…有村弥希子
エルンスト…竹内一樹
オルグ…白瀬英典
大人の女性…中野今日子
大人の男性…志村要
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キャストさんは、四季の新人さんばかりでした。
今回のオーディションは、劇団内に限らず、
門戸を広げて開催されたのですが、
劇団外から主要キャストでキャスティングされていたのは、
浦壁多恵さん。
東宝好きの方にはおなじみかもしれません。
また去年は音楽座ミュージカルで主演されている方です。


【基本データ】
会場…自由劇場
入場料…7000円(A席)