『ダンス・オブ・ヴァンパイア』とは
日本では2006年に初演されたミュージカル。
今回が5回目の上演となる。
作詞・脚本はミヒャエル・クンツェ、作曲はジム・スタインマン。
演出は山田和也。
あらすじ
ヴァンパイア研究に生涯を捧げるアブロンシウス教授と若き助手アルフレートは、雪深いトランシルヴァニアの山に迷いこむ。
身も凍る吹雪に見舞われながら何とか宿屋にたどり着くが、そこは「ガーリック、ガーリック」と歌う怪しい村人たちのたまり場であった。
不審な村人たちの様子を見て、教授はヴァンパイアの存在を確信する。
そんな教授をよそにアルフレートはお風呂が大好きな宿屋の娘サラに恋をする。
しかしサラはお城に住むクロロック伯爵からの舞踏会の招待を夢みていた。
夜も更ける中、入浴中のサラの元に忽然と現われるクロロック伯爵。
サラは伯爵の誘惑に抗えずアルフレートの前から姿を消してしまう。
不器用にサラを想うアルフレート。
研究一筋、理性を信奉する教授。
身を焦がす激しい恋を求めるサラ。
この世のすべてを見通しサラの血を求めるクロロック伯爵。
それぞれが自らの欲望に突き動かされる時、ヴァンパイアと人間の存亡をかけた運命の戦いがはじまる。
キャスト
クロロック伯爵 山口祐一郎
サラ 桜井玲香
マグダ 大塚千弘
シャガール コング桑田
ヘルベルト 植原卓也
クコール 駒田一
アブロンシウス教授 石川禅
感想
初演当時から話には聞いていましたが、実際に観劇するのは初めての作品でした。
とにかく山口祐一郎さんのクロロック伯爵を観るために行きましたが、意外と作品自体も予想のつかない展開で、思わず引き込まれました。
▼trailer
『ダンス オブ ヴァンパイア』プロモーション舞台映像(2019年版)
▼観劇後の感想です。
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』すれ違い続け今回初見。禅さん冴えまくり。サラに扮したダンサーさんとヴァンパイアたちのキレッキレな踊りが最高。山口さんのハスキーボイスが伯爵の孤独を表してて、且つ、ちゃんと美声のロングトーンも響いていた✨ウィーン初演はポランスキー自身が演出したの驚き! pic.twitter.com/rcHKXWHBaP
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年11月17日
タイトル通りヴァンパイアダンサーの皆さんのダンスが圧巻でした。
メインはアルフレートと教授、そしてサラで、山口さん演じるクロロック伯爵は前半はあまり登場シーンがなかったのですが、中盤に見事なソロがありました。
ラストは想像していたものとは全く違い、観る側に考えさせるものになっていました。
舞台装置は、二階建てのお家のセットが見やすく、ストーリー展開を理解しやすくなっていました。
石川禅さんの博士も大変良かったです。