ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『歓呼の嵐(1934)』Stand Up and Cheer!

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『歓呼の嵐(1934)』とは

1934年公開のミュージカル映画

本作で、シャーリー・テンプルは一躍脚光を浴び、その後の数々の主演映画出演へと繋がる。

音楽はリウ・ブラウン、ジェイ・ゴーニーによるが、ミュージカルナンバーの数は少ない。

監督はハミルトン・マクフェイドゥン。

あらすじ

世界恐慌時代のアメリカ。

大統領は世界恐慌の原因を、国民の楽観主義欠如に起因していると考えた。

新設した娯楽省の秘書であるローレンス・クロムウェルは、現状を打開すべく、全国にエンターテイメントを広める活動をしていた。

そこに、ドゥーガン親子のダンスペアがやってくる。

キャスト

ローレンス・クロムウェル ワーナー・バクスター

メアリー・アダムス マッジ・エヴァンス

シャーリー・ドゥーガン シャーリー・テンプル

ジミー・ドゥーガン ジェイムズ・ダン

感想

シャーリー・テンプルちゃんがブレイクするきっかけになった作品ということで、米盤DVDで観てみました。

テンプル出演シーンは僅かながら、その可愛らしさ、天真爛漫さで魅了してくれています。

▼テンプルの出演シーン「Baby Take A Bow」


Shirley Temple Baby Take A Bow From Stand Up And Cheer! 1934

この時、テンプルは弱冠5歳くらい。

歌唱はまだまだ幼稚園児のそれですが、タップダンスはしっかりとタイムステップも踏めています。

テンプルはこのシーンで一躍有名となり、この公開年の年末には4つもの主演映画が公開されたほど。

この純粋無垢な可愛らしさに、大恐慌時代のアメリカ国民は希望を見出し、彼女は30年代のエンターテイメントのアイコンとなりました。

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その他についてですが、役者ごとに演技部門、ミュージカル部門、喜劇部門と役割分担が明確にされている印象を受けました。

主演2人が全く歌うことも踊ることもないですし、ミュージカル映画というにはナンバーも非常に少なく、現代の私たちにはミュージカル映画として観るには物足りない気もします。