『戯伝写楽2018』とは
2010年に上演された、脚本・中島かずき、音楽・立川智也の『戯伝写楽』を、作詞・森雪之丞、演出・河原雅彦によりリニューアルされたミュージカル。
あらすじ
たった10ヶ月の間に、145点余の作品を残し、忽然と姿を消した浮世絵師、東洲斎写楽。
写楽は女だったという発想で写楽に迫りながら、喜多川歌麿、葛飾北斎、十返舎一九、大田南畝(別号・蜀山人)など、寛政の時代に己の才能のまま、熱く自由に生きる芸術家たちの姿を描く。
キャスト
おせい 中川翔子
与七 東山義久
鶴屋喜左衛門 池下重大
鉄蔵 山崎樹範
大田南畝 吉野圭吾
蔦屋重三郎 村井國夫
感想
リニューアル前の作品は観ておらず初観劇でした。
東京芸術劇場のPlayhouseにて。
平日夕方でしたので、ガラガラの2階席より観劇いたしました。
心に残る音楽は少なかったですが、随所のギャグで笑いが度々起こり、飽きずに楽しめました。
やはり村井國夫さん、素晴らしいお声。
橋本さとしさんのエンジニア感、といいますか、自分の名声を気にして悪いことするけど実は情にあつい感じが、まさに適役でした。
舞台全体を引っ張っていらっしゃいましたね。
そして、予想外の名演だったしょこたん。
舞台のしょこたんは初めてでしたが、いつものコケティッシュさを捨て、絵を描くことに取り憑かれたおせんを熱演されていました。
よかったです。
東山さんもお久しぶりにお会いできてよかったなぁ。
うーん、題材がいいので、少し期待してしまった分、ちょっと残念でした。
アクションシーンや演技は素晴らしいのですが、やっぱりミュージカル好きとしてはもう数曲メロディアスな音楽を加え、間延びしてしまったシーンをカットしていただければと思いました。
日本産ミュージカルは、劇団四季のオリジナル作品、ミュージカル座、秋田のわらび座などをこれまで観て来ましたが、これからも機会を見つけて観にいきたいです。