ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『CHESS』2020.2.1.17:30 @国際フォーラムホールC

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『CHESS』とは

1986年でウエストエンドで初演され、1988年にブロードウェイで初演されたミュージカル。

音楽はABBAのメンバーだったベニー・アンダーソンビョルン・ウルヴァースが作曲し、ティム・ライスが作詞した。

演出はニック・ウィンストン。

あらすじ

舞台は米ソの冷戦時代。

イタリアでチェスの世界一を決める選手権が開催される。

時の世界チャンピオンはアメリカ合衆国のフレディ。

傍らには、彼のセコンドを務めるフローレンスがいる。

対戦相手はソビエト連邦のアナトリー。

自由奔放な性格のフレディは記者会見で対戦相手を罵り、記者たちから非難をあびせられる。

天才チャンピオンの成功と孤独に苦しむフレディ。

一方、アナトリーは共産主義ソビエト連邦という国家を背負ってチェスをプレイすることの重圧に苦しんでいた。

フレディは試合を放棄、それによりアナトリーが不戦勝で新たな世界チャンピオンとなる。

葛藤の中で、敵味方であるはずなのに恋に落ちてしまうフローレンスとアナトリー。

しかしアナトリーには故郷に残してきた妻と子供がいた。

フローレンスはハンガリー動乱で親を失くした孤独な身の上だ。

アナトリーは亡命を決意する。

一年後、再びチェスの世界選手権がタイのバンコクで開催される。

世界チャンピオンであるアナトリーは出場者としてフローレンスとともにこの国に来ていた。

そしてこの地に、テレビ業界に転身したフレディ、アナトリーの妻スヴェトラーナも現れる。

試合を前にKGB(旧ソ連国家保安委員会)、CIA(米国諜報機関)の思惑も交錯する。

彼らの人生はどのような奇跡を描いていくのか。

すべてを賭したゲームが始まる。

キャスト

アナトリー ラミン・カリムルー

フローレンス サマンサ・バークス

フレディ ルーク・ウォルシュ

アービター 佐藤隆紀

スヴェトラーナ エリアンナ

モロコフ 増原英也

感想

去年、この公演の報道があった時は、まさかと思いました。

ミュージカル映画レ・ミゼラブル』で、エポニーヌ役として出演したサマンサ・バークスが来日するというのですから。

彼女は最近だと、ブロードウェイで『プリティ・ウーマン』に主演しましたし、今後はウェストエンドでの『アナと雪の女王』にエルサ役として出演することが決まっています。

『CHESS』という演目は今回が初でした。

▼舞台映像


ミュージカル『CHESS』舞台映像ダイジェスト版

▼公開稽古


ミュージカル『チェス』公開稽古 2020/1/16 Ramin Karimloo Samantha Barks Luke Walsh 佐藤隆紀(LE VELVETS)

▼観劇後の感想

ラミンの歌う「Anthem」を聴くためだけでも観る価値があったというものです。

この曲は特にラミンの歌声に合っている気がしました。素晴らしかったです。

ただ、主人公のアナトリーには微塵も共感できませんでした。

故郷にいる妻や子どもを置いて、遠征先で恋に落ちた女性と亡命してしまうなんて、世の中の全女性を敵に回すストーリーラインですね。

もしかしたら、受け入れられないのは私の人生経験が少ないだけかもしれませんが、やはり不倫は許せません。

悪ぶっていたフレディの方が、よっぽど人間らしくて事情を理解できました。

サマンサが演じるフローレンスも歌声は素晴らしかったです。

まさか日本で彼女を観られるとは・・・主催者に感謝です。

舞台は中央に置かれた階段でチェス盤をイメージしたアンサンブルによる群舞があったり、背景に映像を多用していたのが印象的でした。

少し、背景の映像がくど過ぎたかなとも思いました。

背景の映像によって状況を説明しすぎると、全体的にチープな感じになってしまうようでした。

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『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』2020.1.25.11:00 @宝塚大劇場

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『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』とは

同名のアメリカ映画を基にし、宝塚歌劇団で制作されたミュージカル。

演出・脚本は小池修一郎

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あらすじ

1920年代のアメリカ、ニューヨーク。

マンハッタン島東南の場末、ローワー・イーストサイドには、19世紀末頃から政変のロシアや極貧の東欧からアメリカへと渡った多くのユダヤ人が移住していた。

誰もが新大陸アメリカの地で成功を夢見ていたが、ローワー・イーストサイドのユダヤ移民にとって現実は厳しいものだった。

ユダヤ移民の子である、デイヴィッド・ヌードルス・アーロンソンは、幼い頃から裏社会で自らの手を汚し暮らしていた。

マックス、コックアイ、パッツィー、ドミニクら信頼する仲間同士寄り添い、非合法の世界に根を下ろす。

彼らが生きていく術はそれしかなかったのだ。

ヌードルスには恋い焦がれる少女がいた。

仲間うちでただ一人、正業に就き親のダイナーを手伝っているファット・モーの妹でボラだ。

「この土地を離れ、何としても陽の当たる場所へと抜け出し成功者となる」

ヌードルスと女優志願のデボラは、互いの夢を語り合い、自分たちの未来の姿に思いを馳せる。

時は禁酒法時代の真っただ中。

アメリカ中に密造酒が溢れ、ヌードルスたちは運び屋として大いに儲けることとなった。

彼らはマックスの提案で稼いだ金を共有財産としてトランクに詰め、駅のロッカーに閉まっておくことにする。

一歩ずつ、彼らのチャンスは広がっているかに見えたが、ある日、敵対する街のギャングとの抗争でドミニクが頃され、怒りに震えたヌードルスは相手と、間に割って入った巡査を刺し殺してしまう。

その場で警官に捕り押さえられたヌードルスは、罪を償うこととなる。

1929年、ウォール街の株の大暴落でバブルはあっけなく弾けてしまった。

そんな中、7年余りの刑期を終えヌードルスが戻ってきた。

ヌードルス不在の間もマックスを中心に結束した仲間たちは、したたかに時代を生き抜いている。

マックスは暗黒街の若き顔役の一人となり、スピークイージー(潜り酒場)を経営。

店のショーガールであるキャロルを恋人に持ち、彼の野心は膨らむばかりだ。

ヌードルスは、案内されたマックスの店で、夢にまでその面影を追い続けた、デボラと再会を果たす。

今や彼女はマンハッタンの摩天楼の最上階にあるヴァンダービルド・フォリーズ劇場のスターとして活躍していた。

ヌードルスとの再会を喜ぶデボラに、これからはかつて語り合った夢を共に見ようと告げるヌードルス

デボラは、裏街道に身を置くマックスたちの仲間には入らないで欲しいと彼に頼むのだった。

だが、自分の帰りを待ってくれていた仲間を裏切ることはヌードルスにはできなかった。

アポカリプスの四騎士と呼ばれるようになったヌードルスたちは次々と危険な仕事を引き受け、全米運送者組合に属するジミーの依頼で頻発する労働争議にも介入し、大金を手にしていく。

たとえデボラに拒まれても思いを遂げたいと願うヌードルスは、ある時、彼女を海辺のレストランに誘う。

そして、最上級のもてなしでデボラへの深い愛を語り始めるのだが。

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キャスト

デイヴィッド・ヌードルス・アーロンソン(ヌードルス) 望海風斗

デボラ 真彩希帆

マックス 彩風咲奈

ファット・モー 奏乃はると

アン 千風カレン

ジミー 彩凪翔

コックアイ 真那春人

サム 煌羽レオ

キャロル 朝美絢

ニック 綾凰華

パッツィー 縣千

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感想

望海風斗さん率いる雪組によるミュージカルですが、例の如くなかなかチケットが取れず、なんとか宝塚大劇場での公演を1枚確保し、勇んで行ってきました。

しかも初めての宝塚大劇場

本作は、かの有名な映画を基につくられた宝塚オリジナルミュージカル作品。

作品制作発表後、amazon primeで原作の映画を観たのだけれど、暴力的なシーンが多すぎて途中で観るのをやめてしまったので、原作との比較はできませんでした。

▼初日舞台映像


【宝塚雪組】ミュージカル 「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」 初日映像が到着!

▼観劇後の感想です。

上記の通り、本作でも望海さんの圧倒的なperformanceに魅了されました。

全体の構成では、ヌードルスを中心としてはいますが、多種多様な人々が時代に翻弄される様子が描かれた群像劇となっていました。

ミュージカルではありましたが、楽曲はキャッチーなものはありませんでした。

しかし、望海さんと真彩さんお2人の歌唱力が圧倒的なので、その楽曲の拙劣さが補われているという印象。

衣装は特に娘役のドレスは後方席からもものの良さがよくわかりました。

特に真彩さんは何度もある衣装替えのたびに目を見張るドレスを着こなしていました。

デボラを求めるヌードルスは、最終的に思っていたかたちではないけれど彼女に再会できましたが、悲劇の演目が多い望海さんの舞台では珍しく、微かな希望を感じられる作品となっていて、ファンとしては嬉しかったです。

先日宝塚歌劇団からの卒業を発表した望海さんですが、個人的には退団後もずっと、どのような表現者として成長されるのか、応援し続けたいお方です。

これから数ヶ月、彼女の男役としての有終の美を目に焼きつけたいと思います。

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