ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

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『にんじん』2017.8.26.16:30 @新橋演舞場

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『にんじん』とは

1976年、大竹しのぶ主演で初演。 

当時、大竹しのぶは22歳であった。

原作はルナール作の同名小説。

キャスト

にんじん  大竹しのぶ

ルピック夫人  キムラ緑子

ルピック氏  宇梶剛士

フェリックス  中山優馬

エルネスティーヌ  秋山才加

マルソー  中山義紘

アネット  真琴つばさ

名付け親  今井清隆

感想

初の新橋演舞場での観劇でした。

節約しなければならなかったので、今回は3階席左ブロックから観劇。

舞台の上の大竹さんは、紛うことなく、少年でした。

発声、立ち振る舞いで、年齢や性別を越えて、少年を演じる、これこそ女優、と思いました。

家族から愛されているという実感を得られずに過ごすにんじん。

人はひとりで生きていくものだと名付け親のおじさんに諭されるにんじん。

どこからともなく聞こえる死の世界からの誘いに何度かのってしまうにんじん。

それでも、最後は寄宿学校に残り力強く生きていかんとするにんじん。

大竹さんが38年経てもう一度演じたいとおっしゃった理由、なんとなく伝わってきました。

 

『にんじん』という小説の存在は知っていましたが、未読でした。

時代背景も合わせて調べながら、一度、新潮文庫のを読んでみようかしら、と帰りしなに思いました。

真っ赤な髪で  そばかすだらけ

そうさ僕は  みにくいにんじん