ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『ニュー・ブレイン』 2009年3月 ★★★☆☆

久しぶりの観劇日記です。
シアター・クリエに行ってまいりました。
今回も結構マイナー作品で、新たな発見があったらいいな♪という期待感を持って、行きました。
石丸幹二さんの退団後初ミュージカルであるということで、話題になっていましたが、
私が興味を持ったのは、このタイトル。
『A New Brain』=『或る新たな脳??』
ちょっと“脳”について最近勉強したこともあって、面白そー!観に行こー!ということになりました。


  演出・舞台装置

 

舞台装置というか、舞台道具については、こんなものを挙げることができます。
・主人公ゴードンが弾くグランド・ピアノ。
(ピアノを弾く石丸さん、素敵すぎです!!っていうか、ピアノ弾きつつ歌いつつ演技するって、、、神業…!)
・二重のレールについた薄く白いカーテン。
(これは、いろんな使われ方をされていました。紗幕みたいに透かしたりとか…あと、病院のシーンが多かったので、入院患者のベット間を仕切るカーテンのイメージもありました。)
・ベッド。
(斜めに置かれていました。一昨年観た『この生命、誰のもの』を彷彿とさせられましたね。)
・山のような本
(ゴードンのコレクション。母親の気持ちを表すときに、効果的に使われていました。)

 

ほかにもあると思うけれど、今思い浮かぶのはこれくらい。。。



  全体を通して

 

休憩なし・1時間45分の小ぶりのミュージカルでしたが、なかなか興味深かったです。
お話の概要としては。。。
ニューヨークに住む作曲家ゴードンは、生活費を稼ぐために、子供番組の音楽を書いていた。
でも、本心はそんな子供向けの曲なんて作りたくなくて、ブロードウェイのミュージカルの作曲をいつの日かしたいと思っている。
自分のやりたい仕事と現実がなかなか噛み合わない最中、突然意識を失い、倒れてしまう。
死を身近に感じたゴードンは、手術を乗り越え、新たな何かを感じ始める。。。

 

人って、死を目前にするレベルではなくても、ちょっとした病を患ったりすると、
当たり前の日常に、感謝の気持ちが生まれたり、生きる喜びを見出したりしますよね。
誰しも一度は経験しているのではないかと思います。
これは、脚本・歌詞を手掛けるウィリアム・フィンさんの実体験に基づいているそうです。
こういった題材のミュージカルって、かなり珍しいですよね。
私は、かなりパワーをもらえました☆

 

俳優さんは、歌が素晴らしかったです!!
マルシアさんの歌は、かなーり久しぶりに聴きましたが、しびれました(笑)
マルシアさんのソロの後には、お客さんの拍手が大きかったです。
テーマ曲的な「ハート&ミュージック/タイム&ミュージック」のユニゾンは鳥肌ものでした。




  キャスト

 

ゴードン・シュウィン…石丸幹二
リサ…マルシア
ロジャー…畠中洋
リチャード…パパイヤ鈴木
ローダ…樹里咲穂
ミミ・シュウィン…初風諄
医師…友石竜也
牧師…田村雄一
ナンシー…中村桃花
ミスター・バンジー赤坂泰彦


【基本データ】
会場…シアター・クリエ
上演時間…1時間45分(休憩なし)