『アニー』とは
1977年ブロードウェイ初演のミュージカル。
原作は、1924年から2010年までニューヨーク・デイリー・ニューズ紙で連載されていた「The Little Orphan Annie」。
日本では1986年4月初演され、今年2018年で33年目。
あらすじ
1933年、アメリカ、ニューヨークの孤児院で、11歳のアニーは6人の女の子たちと暮らしていた。
孤児院を営む飲んだくれのハニガンに粗末な食事とお仕置きばかりされる日々の中、アニーを支えていたのは両親が残してくれた手紙と胸に光るロケットの片割れ。
いつか両親が迎えに来てくれると信じるアニーは、ある日両親を探すために街に繰り出すと、そこで野良犬と仲良くなり、サンディと名付ける。
警官に捕まり、孤児院に連れ戻されたアニーだったが、そこで大富豪ウォーバックスの秘書グレースの目にとまる。
グレースはウォーバックスがクリスマス休暇に自宅に招くための孤児を探しに来たのだ。
すぐにアニーのことを気に入ったグレースは、アニーをウォーバックスの自宅に招待する。
ウォーバックスの持ち物何もかも、物珍しさに夢中になり、好奇心に溢れるアニーに、最初はどのように接したらいいのか戸惑うウォーバックスだったが、徐々に打ち解けて行く。
本当の子として育てたいという気持ちを抱くウォーバックスだったが、両親と一緒に暮らしたいというアニーの本当の願いを知り、アニーの両親探しを一役買ってでるのだった。
その背後で、ハニガンはアニーに関する秘密の情報を使ってウォーバックスからお金を巻き上げようとしていた。
キャスト
(チームモップ)
アニー 宮城弥榮
モリー 島田沙季
ケイト 込山翔愛
テシー 林歩美
ペパー 武藤光璃
ジュライ 河﨑千尋
ダフィ 山本樹里
オリバー・ウォーバックス 藤本隆宏
ハニガン 辺見えみり
グレース 白羽ゆり
ルースター 青柳塁斗
リリー 山本紗也加
ルーズベルト大統領/リンゴ売り 伊藤俊彦
感想
訳があり、久しぶりの投稿です。
お友達が出演するということでお誘いを受け、行ってきました。
9歳でミュージカル好きを公言してから幾年経つものか、それなのに『アニー』を今まで素通りしてきたことを深く反省します。
高校の同級生がかつてテシー役を演じていたことがあるなど身近な作品で、もちろん映画も観ていたのですが、実際の公演はブロードウェイ含めて全くありませんでした。
今回は初めての観劇で、しかも友人が出演していたこともあり、最前列どセンターという最高の位置から観劇。
何の遮りのない舞台鑑賞を満喫しました。
『ビリー・エリオット』とは違い、そこまでダンスのトレーニングを受けていないように見える(実際はしているでしょうが)ごく普通の子たちががんばっていて、何というか近所のあの子の意外な姿を見ているような心地になり、心が浄化されました。
大人キャストの組み合わせを見て、あアレルギー起こしそうな人いない、今年で良かったなぁと胸をなでおろしました。
演出が変わり、タップキッズが減ったそうで、友人いわく、ニューヨークの街並みのシーンでの見応えは減ったようです。
また、意外だったのが、サンディの登場シーンの少なさ。
ウォーバックス家に一緒に行くと思っていたのに、ラストにひょこっと現れるのみ。
そのためか、サンディ役のワンちゃんは代役なしの一匹のみだそうです。
そして、先程から何度も申し上げている、出演している友人は、大統領役の伊藤さんです。
ミュージカルに関しては、長らく帝劇の『レ・ミゼラブル』の大酒飲みの学生グランテール役や、最近では工場長役で出演しています。
『アニー』の大統領役としては史上最年少だったそうですが、朗々とした歌声で「トゥモロー」を熱唱し、堂々と演じていました。
来年の『レミゼ』にも出演しますので、みなさん伊藤さんのこと、どうぞよろしくお願いいたします。