ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『メリー・ポピンズ(1964)』Mary Poppins

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メリー・ポピンズ』とは

トラヴァースによる『メアリー・ポピンズ』を基にした1964年公開のディズニーによるミュージカル映画

実写とアニメーションが合成されている。

トラヴァースはこの映画の製作をなかなか承諾しなかったが、ディズニーによる必死の説得で最終的には了承した様子は、トム・ハンクス主演の『ディズニーの約束』に描かれている。

ジュリー・アンドリュースは本作でアカデミー主演女優賞を受賞しており、現在に至ってもディズニー映画で唯一アカデミー主演女優賞のノミネートされた人物である。

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あらすじ

1910年、ロンドンに住むバンクスは厳格な銀行家、またその妻は女性参政権運動に夢中で、子育ては全てナニー任せだった。

新しいナニーを探すバンクスのところに、2人の子どもたちジェーンとマイケルがやってきて、優しくて親切で面白いナニー募集の広告を書いて見せるが、バンクスはその広告を暖炉に放り込んでしまう。

広告は風とともに煙突を上り、空を舞い、メリー・ポピンズの元に届くのだった。。。

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キャスト

メリー・ポピンズ ジュリー・アンドリュース

バート ディック・ヴァン・ダイク

ジョージ・バンクス デヴィット・トムリンソン

ウィニフレッド・バンクス グリニス・ジョンズ

ジェーン・バンクス カレン・ドートリス

マイケル・バンクス マシュウ・ガーバー

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感想

言わずもがな、大好きな作品です。

ディズニーによるアニメーションと実写の合成による色褪せないファンタジックな世界観、シャーマン兄弟による愉快な楽曲、ジュリー・アンドリュースディック・ヴァン・ダイクの秀逸の歌と演技。

絵本の中から飛び出してきたとは、まさにこのこと。

どの角度から切っても一級品です。

かえすがえす思うのは、この作品を子どものことに見ていたなぁということ。

私が初めて見たのが中学入学後だったので、きっと幼い頃に見ていたら、ジュリーアンドリュースにナニーしてほしい!と真剣に思っていたはず。

ジュリー・アンドリュースが可愛い!そして美しい歌声!さらに衣装がお似合い!

「Chim Chim Cherrie」「Spoonful of Sugar」「Supercalifragilisticexpialidocious」「Feed the Birds」など印象に残る楽曲は、ディズニーランドでよく耳にするものが多いです。

特に「Supercali〜」は中学時代、大好きで全部英語歌詞を暗記して歌っていました。

この曲で-ociousの単語をたくさん覚えたなぁ。

奇遇にも、『マイ・フェア・レディ』と同じ年の公開。

マイ・フェア・レディ』はジュリーがブロードウェイで主演して大ヒットした作品でしたが、映画化にあたっては、オードリー・ヘップバーンが主演することに。

これに対してジュリーは相当悔しがったといいます。

しかし、その悔しさをバネに本作ではアカデミー主演女優賞を受賞するに値する素晴らしい演技を披露しました。

思い入れの強い作品なので、これからも随時感想を更新していきたいと思います。


Mary Poppins (1964): Trailer HQ

 

劇団四季記念館

劇団四季記念館とは

長野県大町市にある四季演劇資料センター内に、舞台美術保管倉庫に併設されている建物。

1996年に開所された。

運営は舞台芸術センター。

旧名は四季演劇資料館であったが、2016年4月にリニューアルされ、現在の名前に改名された。

感想

長野県に家族旅行に行きがてら、ずっと行ってみたいと思っていた劇団四季記念館に行ってきたので、書いてみようと思います。

当日は、安曇野を巡っていて、大王わさび農場や安曇野ちひろ美術館などに行ってから、平日15時頃訪問しました。

木造の記念館は、薄緑色の倉庫に囲まれていました。

倉庫には舞台装置がたくさん入っているんだろうなと想像するとワクワクしました。

残念ながら、記念館内は撮影禁止だったので、写真は掲載できません。

1階は、劇団四季についての解説、年表、ミュージカル、全国公演、海外交流など。

2階は、劇団四季を支えた人々、創立当初の様子、長野冬季オリンピックでの演出など。

こじんまりとした空間にパネルが置かれ、その間に所狭しと舞台の小物や衣装が置かれていました。

オペラ座の怪人」クリスティーヌの衣装、「ウィキッド」のエメラルドシティでの衣装やドラゴンの頭や羽の生えた猿のマスクなどなど。

ああ、あのシーンのあれだ!というものがたくさんありました。

1階には、現在公開中もしくは近日公開予定の作品のPVが繰り返し上映されていました。

また、私が行った時は「ウィキッド」や「エクウス」などの舞台図面が公開されており、非常に興味深かったです。

なぜこんな辺鄙な場所に記念館を作ったのか、受付の方に伺ってみると、「舞台装置などを保管する倉庫を建設するために広大な土地が必要だったので、地価の高くない場所を探していたところ、浅利先生の別荘があり土地勘もあるこの場所に決まった」そうです。

ここから公演ごとに、全国各地に舞台装置を搬送しているそうです。

確かに、長野県は本州のほぼ真ん中に位置しているので、全国に搬送する場合は適しているのかもしれません。

入り口近くには、劇団四季のグッズ、DVD、パンフレットの一部が販売されていました。

また、来場された方全員に無料で劇団四季のロゴ入りのピンがプレゼントされます。

私も記念にいただいてきました。

何度も繰り返し訪れるような場所ではありませんが、劇団四季好きであれば、一度は訪れる価値のある場所と言えるでしょう。