ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『アニー(1982)』Annie

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『アニー』とは

1982年のミュージカル映画
1977年初演のブロードウェイミュージカルを映画化したもの。
アニーのモデルは、新聞に連載されていた漫画。
特に「トゥモロー」は名曲と言われ、スタンダードナンバー化しています。
舞台版は現在でも、世界各国で上演が繰り返されています。

あらすじ
孤児院で暮らす少女アニーは、いつの日か両親が迎えに来てくれることを夢見ていた。
そんなある日、秘書のグレースによって、億万長者のウォーバックス宅に引き取られることになる。
当初、男の子を望んでいたウォーバックスだったが、快活なアニーと過ごすうちに、考え方を変える。
ウォーバックスはアニーの両親さがしに乗り出し、報奨金まで用意するが、
孤児院長のハニガンはそれを悪用することを思いつく。。。

キャスト・スタッフ

監督…ジョン・ヒューストン

アニー…アイリーン・クイン
ウォーバックス…アルバート・フィニー
ハニガン…キャロル・バーネット
グレース…アン・ラインキング
ルースター…ティム・カリー
リリー…バーナデット・ピータース
プンジャブ…ジェフリー・ホールダー
ルーズベルト大統領…エドワード・ハーマン

感想

言うまでもなく、楽しいミュージカル映画です。

世界大恐慌で失業してしまい、泣く泣く娘を孤児院に預けたアニーの両親。

ルーズベルト大統領に、ニューディール政策の元手を渡すウォーバックス。

などなど、1930年代のアメリカが、世界大恐慌から立ち直る過程が背景にあります。


とにかく楽曲が素晴らしいです!!

「トゥモロー」が知名度は高いですが、冒頭の「メイビー」も私のお気に入りです♪


俳優陣では、アン・ラインキングやバーナデット・ピータースなど、

ブロードウェイで、かなーり有名な女優が出演していたりします。(出演時は無名だったかもしれないけれど)

また、アニー役の子役・アイリーンちゃんが何とも愛くるしいです(^^)

うちには20周年記念版DVDがあって、特典映像にアイリーンちゃんの現在の姿が映されているのですが。。。

すっかり素敵な大人の女性になっていましたww


Annie (1982) - Maybe

『メイム(1974)』Mame

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『メイム』とは

1974年のミュージカル映画
1964年初演のブロードウェイ・ミュージカルの映画化。
舞台版は、アンジェラ・ランズベリーのデビュー作となりました。
楽曲は、ジェリー・ハーマン。

あらすじ

父親と死別したパトリックは、ニューヨークに住む風変りで朗らかなメイム叔母さんの家に預けられる。
当時(1930年前後)のアメリカは世界大恐慌の最中で、
株にたよって生活していた叔母さんは無収入になってしまう。
友人の女優ベラからの紹介で舞台の仕事をもらったり、百貨店に勤めたり、
仕事に挑むもしくじってしまう。
そんな中で、百貨店で出会った大富豪に見初められ、玉の輿に。
しかし、世界旅行の途中で大富豪は不幸に遭い、未亡人となってしまう。。。
どんな困難にも明るく立ち向かうメイムの影響を受けて、パトリックは成長していく。

キャスト・スタッフ

監督…ジーン・サックス

メイム…ルシル・ボール
ボーレガード…ロバート・プレストン
ヴェラ…ベアトリス・アーサー
パトリック…カービー・ファーロング(幼少期)、ブルース・デイヴィソン
アグネス・グーチ…ジェーン・コンネル
イトー…ジョージ・チャン

感想

古き良きミュージカル、という感じ。
『ハロー・ドーリー』などを作曲したジェリー・ハーマンの音楽が輝いていました。
「Open a New Window」「Mame」「We Need a Little Christmas」など、名曲揃い。

クリスマスのスタンダードナンバーとなった一曲「We Need a Little Christmas」↓


Lucille Ball - We Need a Little Christmas - Mame (1974)

メイムは、陽気で強いおばちゃん。
ホストマザーと重ねてしまいました。
舞台女優(男優?)のヴェラや日本人召使のイトーなど、面白いキャラの登場人物たちに囲まれて、メイムの人柄がさらに生きていました。
ストーリーは、自伝を元にしているからか、なんとなくまとまりがないけれど、
観た後は、不思議と楽しい気分になれました。

1979年にもなってしまうと、
こういうコテコテのミュージカル映画はあまり受けなくなっていたらしくて、
公開当時はそれほど好評じゃなかったらしいです。
アメリカでも長いことDVD化されなかったくらいなので、日本でDVD化される見込みはほぼ無いんでしょう

訂正)復刻ライブラリーシリーズで日本でDVDのみ発売されています。


Mame (1974) – Mame