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『Boop! The Musical』2025.5.10.19:00 @Broadhurst Theatre

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『Boop! The Musical』とは

2023年シカゴでプレミア上演され、2025年ブロードウェイで初演されたミュージカル。

主人公は1930年代に人気を博したキャラクター、ベティ・ブープ

作曲はDavid Foster、作詞はSusan Birkenhead、脚本はBob Martin。

演出・振付はJerry Mitchell。


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あらすじ

白黒アニメの世界で、どんな役もこなすスーパースターであるBetty Boopは、本当の自分の姿とは何かと考えている。

隙を見てGrampyが開発したトランスポーターを使い、現実世界に旅に出ることを決意したBettyは、ニューヨークのコミコン会場に辿り着く。

そこでアニメオタクの青年Dwayneに出会い、色のある世界を徐々に知っていく。

現実世界でも自身が有名人だと知ったBettyは偽名を使い、他人になりすまして生活し始める。

Bettyがいなくなったことに気づいたGrampyらは、彼女を現実世界まで追いかけてくる。


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キャスト

Betty Boop    Jasmine Amy Rodgers

Valentina    Faith Prince

Dwayne    Ainsley Melham

Raymond Demarest    Erich Bergen

Grampy    Stephen DeRosa

Trisha    Angelica Hale

Pudgy the Dog    Phillip Huber

Carol Evans    Anastacia McClenskey

Oscar Delacorte    Aubie Merrylees

Clarence    Ricky Schroeder

Arnie Finkle    Colin Bradbury

Cheryl King    Morgan McGhee

Malcolm Carter    Christian Probst


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感想

ベティ・ブープをキャラクターとして一度は見たことがある方が多いと思います。1930年代にフライシャー兄弟による作品で人気を博したこのキャラクターを使った作品群がありますが、ベティのモデルとなったのはEsther Jonesというアフリカ系アメリカ人の女優と言われています。その意味からもJasmine Amy Rodgersが今回抜擢されたのは歴史に根ざしていました。また、ベティ・ブープは映画の中でパイロットや医師など様々な役柄を演じていることから、このミュージカルの中でも男女雇用機会の平等や女性の社会参画が主要なメッセージとして組み込まれていました。例えば「女性の給料は同じ仕事内容の男性よりも低い」という台詞の後には拍手が巻き起こっていました。この点は2023年の映画『バービー』に通ずるところがありました。

▼trailer


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▼開演前

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物語としては、アニメの世界で自分を見失ったベティが現実世界に舞い降り、恋をしたり、世界で起きている不正を正したりしていくというもの。ジェリー・ミッチェルによるカラフルな演出とタップ満載の振り付けがとても楽しく、家族で安心して観られる数少ないブロードウェイ作品でした。

何より魅力的だったのはタイトルロールを務め、ブロードウェイ・デビューにしてトニー賞に個人でノミネートされたJasmine Amy Rodgers。まさにベティ・ブープが三次元の世界に飛び出て来たよう!かといって、過度な物真似という感じはなく、魅力的なベティを演じていました。最初は現実世界に慣れず、辿々しい感じから、徐々に成長して自然な所作に変わっていく様子も演じていて素晴らしかったです。

▼「The Color of Love」


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ベティの相手役のDwayneはいわゆる二枚目という感じではなく、オタクっぽさがある役者さんが演じていて、それが現実味があって良かったです(褒めてます)。Dwayneの妹Trishaはベティに憧れる女の子という役どころでしたが、彼女を演じたAngelica Haleはジブリ映画から飛び出て来たような雰囲気で、ブロードウェイ・デビューとは思えない歌唱を披露し、印象に残っています。

衣装の前がモノクロ、後ろが色付きというように前後で変え、大勢でダンスをする場面は圧倒されました。

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▼幕間

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ベティの犬(Pudgy)はパペットで、人が操っていました。ほぼ実物大の犬の大きさだったので、舞台の下の方でちょこちょこ動いていて、見えづらかったです。このPudgyを操っていた役者さんのステージドアでのサインが犬の足跡になっていてとても可愛かったです。

▼Pudgyの役者さんのサイン

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コミコンのシーンではピカチューとか日本のキャラクターも出ていて、著作権はどうなっているのかなとは思いました。

冒頭はベティ・ブープのアニメ映像が流れますし、背景は巨大なパネルに映像が映されることが多かったです。最後はパネルに映った歌詞を見ながらみんなで一緒に歌いましょうというファミリー・ミュージカル的スタイル。

作曲はDavid Foster(ちょうど同時期に妻Katharine McPheeが主演していたテレビシリーズの舞台化作品『Smash』もブロードウェイで上演されていた)が手掛けていましたが、作品にあった明るく耳馴染みがよく、帰り道に口ずさめるような親しめるナンバーで個人的には良かったと思います。

事前に閉幕が決まっていたため、トニー賞授賞式でのパフォーマンスが見られなかったのは残念でした。

▼カーテンコール

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