ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

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『Cabaret』2025.2.16.15:00 @Kit Kat Club at the August Wilson Theatre

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『Cabaret』とは

1966年ブロードウェイで初演されたミュージカル。

作曲はJohn Kander、作詞はFred Ebb、脚本はJoe Masteroff。

原作はクリストファー・イシャーウッド作の小説「さらばベルリン」をもとにした、ジョン・ヴァン・ドルテン作の戯曲「私はカメラ」。

今回は2021年のウエストエンド公演が2024年にブロードウェイにトランスファーした、リバイバルプロダクションを観劇した。

演出はRebecca Frecknall。

あらすじ

1930年代ベルリン、新作執筆のためにドイツに赴いたアメリカ人小説家のクリフは、ドイツ人のエルンストの紹介で、フロウライン・シュナイダーの経営する下宿先を何とか見つける。

退廃的なキャバレー、キットカットクラブを訪れたクリフは、キャバレーの踊り子で女優志望のサリーに出会う。

その後、恋人と別れたサリーはクリフの下宿先に転がり込み、2人は同棲するようになる。

一方、フローライン・シュナイダーはユダヤ人のシュルツ氏からパイナップルを贈られ、2人は親しくなる。

世の中ではドイツ労働党の勢力が増し、ナチスが台頭してしつつあった。

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キャスト

Sally Bowles    Auli'i Cravalho

The Emcee    Adam Lambert

Clifford Bradshaw    Calvin Leon Smith

Fraulein Schneider    Bebe Neuwirth

Herr Schultz    Steven Skybell

Fritzie/Fraulein Kost    Michelle Aravena

Ernst Ludwig    Henry Gottfried

Frenchie    Gabi Campo

Helga    Ayla Ciccone-Burton

Hans    Colin Cunliffe

Victor    Marty Lauter

Herman/Max    Loren Lester

Lulu    David Merino

Bobby    Julian Ramos

Texas    Mimi Scardulla

Rosie    Kayla Jenerson

感想

Auli't CravalhoとAdam Lambertが主演に変わった『Cabaret』を観てきました。プロダクションの感想については以前、ロンドン公演とオリジナル・キャストでブロードウェイ公演を観た時に書いたので、以下の記事を参照してください。今回はキャスト替えでの印象の違いを中心に書きます。

▼ロンドン公演を観劇した時の記事はこちら

nyny1121.hatenadiary.com

▼ブロードウェイ再演オリジナル・キャストを観劇した時の記事はこちら

nyny1121.hatenadiary.com

 

ブロードウェイでは基本的にキャストが変更されても同じプロダクションを複数回観ることはないのですが、Auli'iがブロードウェイ・デビューを飾るということと、ユダヤ系のバックグラウンドを持つAdamがEmceeを演じるということで観劇することにしました。Auli'iはメジャーなプロダクションの『Cabaret』で、BIPOCとして初めてSally役を演じることになりました。これまで少女の声や高校生といった役どころが多かった彼女にとって、今作で大人の女性の役への脱却を図ったそうです。Adamは歌手としての活動が有名ですが、これまでも『Wicked』のフィエロ役などで舞台経験があります。

Adam LambertとAuli'i Cravalhoが主演の『Cabaret』PR

 


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今回はTKTSで買おうかと思っていたのですが、ちょうどアメリカの祝日繋がりの連休に当たっていたらしく、チケットの足が速かったので、前日にボックス・オフィスで買っておきました。メザニン前方サイドで150ドル程度だったかと思います。前回はオーケストラ席だったのですが、それとは違う角度から観ることができ良かったです。

▼「Willkommen」の冒頭シーン


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想像通り2人とも歌が上手で、さすが安定感のある歌唱で、それだけで元が十分取れました。Adamの演じるEmceeは、Eddieの時に感じた取ってつけたような違和感がなく、キャンプではありつつも、より自然な(理解しやすい)感じがして、個人的にはオリジナルより好みでした。ユダヤ系のバックグラウンドがあるからこそ、この作品に出演する決意もただならぬものがあったと思います。

Sallyは場末のキャバレーで働く歌手という設定なので、歌がうますぎても役に合わず良くないのですが、そのあたり、Auli'iは歌声をうまく調整していました。例えばキャバレーの舞台上で歌っている「Don't Tell Mama」は敢えて下手に歌い、「Maybe This Time」などキャバレーから離れて自身の気持ちを吐露するナンバーでは思い切り歌い上げていたように感じました。中絶してクリフォードと別れ、キャバレーで生きる決意のもと歌う「Cabaret」は痛々しいほど。冒頭のロリータ・ファッションのような舞台衣装から打って変わり、無彩色のスーツに身を包み、泣き叫びながら歌っていて圧巻でした。

Adam Lambertの歌う「I Don't Care Much」


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▼Emceeのメイクをしていく舞台裏のAdam


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こちらの2人がブロードウェイで『Cabaret』に主演するのは2025年3月29日までとなります。2025年3月31日からはEva NoblezadaとOrville PeckがそれぞれSally役とEmcee役を演じる予定となっています。

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