『絶叫のオペラ座へようこそ(2014)』とは
2014年のカナダのホラーミュージカル映画。
音楽はエリー・バタリオン。
監督はジェローム・セイブル。
あらすじ
2004年ブロードウェイの歌姫カイリーは『オペラ座のたたり』で主演したが、初日の夜、楽屋で何者かに殺されてしまう。
その10年後、カイリーの子どもでありカミラとバディは、カイリーの元恋人であるロジャーに育てられ、ロジャーの運営する演劇のサマーキャンプの調理スタッフとして働いていた。
その年のサマーキャンプの演目は『オペラ座のたたり』。
嫌な予感がするカミラたちだったが、カミラは母親が演じた歌姫の役を演じたいと密かにオーディションを受ける。
しかし、バディは演劇オタクらを毛嫌いし、カミラがオーディションを受けることに反対する。
初日の前日、演出家のアーティーが殺され、一同騒然となるが、ロジャーは初日の幕を無理やり開けることを決定する。
キャスト
カミラ アリー・マクドナルド
カイリー ミニー・ドライヴァー
ロジャー ミートローフ
バディ ダグラス・スミス
ジョエル ケント・ノーラン
サム エフレイム・エリス
リズ メラニー・リーシュマン
デイヴィッド トーマス・アルダーソン
感想
ホラーミュージカル映画は多くありますが、そこまで怖くはないので、ホラーが苦手な方でも安心かなと思います。
ただ残酷なシーンは多めなので、心の準備はやはり必要です。
原題はStage Fright=舞台恐怖症。
ミニー・ドライヴァーやミートローフなど脇を固める役者が豪華ですが、メインの多くはカナダの若手俳優たちです。
実話を基にしているそうなのですが、本当なのでしょうか。
▼trailer
まず主演のアリーちゃんですが、正直舞台ミュージカル上がりの歌うまさんではないです。
可愛いのだけれど、その歌でクリスティーヌのオーディションに通るのか、というレベル。
演技はいいのですが、ミュージカル映画だったらやはり歌を歌える方で撮って欲しかったです。
ミュージカルシーンでは、前半にある「色々な意味でgay(ゲイ/陽気な)」という内容のナンバーが面白かったです。
それ以外はあまり個人的に響くものはありませんでした。
ブロードウェイ好きの方は、若手演出家を演じているBrandon Uranowitzに沸くのではないかと思います。
『American In Paris』や『Falsettos』などに出演していた役者さんです。
作品名は変えられていますが、『オペラ座の怪人』のことを言っているのでしょう。
歌舞伎風にアレンジしたメイクは、どういった意図なのか不明でしたし、その音楽は中国風にアレンジされていて少し不愉快でした。
『絶叫のオペラ座へようこそ(2014)』Stage Fright 国内盤 カナダのホラーミュージカル映画。女優の母親を殺された姉弟が、時を経て類似の事件に遭遇する。実話がもと。脇を固める布陣が良い。残酷なシーン多め。劇中劇の作品名は変えられているが明らかにオペラ座の怪人。歌舞伎風の演出の意図は不明。 pic.twitter.com/XT0ikIcGFK
— るん / Lune (@nyny1121) 2021年9月15日
ブロードウェイ好きとしてはAmerican in ParisなどのBrandon Uranowitzがキャスティングカウチするゲスな演出家の卵役で出演しているのがツボだった。ミュージカルネタも出てくるし「色々な意味でgay」などコメディ要素の強い楽曲もあり笑える。 pic.twitter.com/py1eXXerxB
— るん / Lune (@nyny1121) 2021年9月15日