ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『シンデレラ(2021)』Cinderella

Cinderella (2021) - IMDb

『シンデレラ(2021)』とは

2021年公開のアメリカのミュージカル映画

アマゾンプライムビデオで公開された。

タイトルロールはシンガーソングライターのカミラ・カベロが務めた。

オリジナルナンバーである「Million to One」はカミラ・カベロがスコット・ハリスとともに共作した。

他にオリジナルナンバーはイディナ・メンゼルの歌う「Dream Girls」(これはおそらくイディナとローラ・ヴェルツの共作だと思われる。)。

それ以外のナンバーは既存曲であり、ジュークボックスミュージカル作品とも言える。

監督はケイ・キャノン。

あらすじ

割愛。

キャスト

エラ   カミラ・カベロ

ヴィヴィアン   イディナ・メンゼル

ベアトリス女王   ミニー・ドライバー

ロバート王子   ニコラス・ガリツィン

ローワン王   ピアース・ブロスナン

ファブG   ビリー・ポーター

エラの義理の姉   マディー・バイリオ、シャーロット・スペンサー

ネズミ   ロメッシュ・ランガナタン、ジェームズ・コーデン、ジェームズ・アカスター

感想

見始めるまでジュークボックスミュージカルだということをすっかり忘れていました。

trailerで流れているのは数少ないオリジナルナンバー「Million to One」で、主演のカミラ・カベロが手がけています。

▼trailerです


www.youtube.com

ミュージカルオタクとしてはビリー・ポーターのファブGこそ必見ですね。

通例fairy godmotherのところ、fabulous godparentとなっているところが粋です。

個人的にジュークボックス系全般が苦手なのですが、全てを忌み嫌っているわけではなく、無目的なジュークボックス系が無理なんですね。

明確な目的があって首尾一貫していて意思のある選択であれば、ジュークボックス系でも稀に感動することもあるんですけれど。

本作はまさに無目的なジュークボックス系で私の苦手なタイプでした。

既存作品との違いは、シンデレラが自分の夢を追っている点、王子が王位を放棄する点、継母の昔話が出てくる点、確かかぼちゃが出てこない点などでしょうか。

継母ってシンデレラをいじめてこその役だと思っていましたが、本作では昔の自分のように叶わない夢を見る彼女を戒めるためにつらく当たっていたという、少し良い人として描かれています。

従来とは違って、自分の夢に忠実に生きて、最終的には恋もうまくいくという筋書きは魅力的でした。