『Unmasked: The Music of Andrew Llloyd Webber』とは
2019/2020年シーズンにペーパーミルプレイハウスで上演されたレヴューショー。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲のみで構成されている。
キャスト
Nicholas Edwards
Alex Finke
Alyssa Giannetti
Kara Haller
Dave Schoonover
Amy Justman
Andrew Kober
Angel Lozada
Maurucio Martinez
Bronson Norris Murphy
Mamie Parris
Rema Webb
感想
ちょうど渡米していた時に上演していたので、木曜日のマチネで観劇しました。
ニュージャージー州ミルバーンにあるペーパーミルプレイハウスは、ニューヨーク・ペンステーションからニュージャージトランジットでパッと行くことができます。
木曜日にマチネがあり、終演後に再びマンハッタンに戻ってブロードウェイでソワレを観劇できるのでとてもありがたいです。
普段は新作ミュージカルやリバイバル作品を上演していますが、今回はイレギュラーで、アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽で綴ったレヴューでした。
ロビーにはこれまでのALW史について掲示されていました。
ALW氏は映像でのみ出演。
記録として残しておこうと思います。
▼観劇直後の感想です。
『Unmasked』アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽で構成されたショー。おなじみの作品から、1992年バルセロナ五輪のために書かれた「Amogos Para Siempre」、父親のための「Requiem」など、知らなかった楽曲も楽しめた。「Memory」はラストのサビのTouch Me〜in the sunまでone breathで歌っていた👏 pic.twitter.com/iWXmOSkExn
— るん / Lune (@nyny1121) 2020年2月28日
以下、ミュージカルナンバーの一覧です。
Act 1
- "A Capella Medley"
- "Superstar" from Jesus Christ Superstar
- Joseph and the Amazing Technicolar Dreamcoat Medley: "Joseph Coat", "Close Every Door", "Any Dream Will Do"
- "I Don't Know How to Love Him" from Jesus Christ Superstar
- "Everything's Alright" from Jesus Christ Superstar
- "Gethsemane" from Jesus Christ Superstar
- Evita Medley: " Buenos Aires", " Another Suitcase in Another Hall", "High Flying Adored", "A New Argentina", "Don't Cry for Me Argentina"
- Variation 23 from Variation
- "Unexpected Song" from Tell Me on a Sunday
- Love Medley: "Love Changes Everything" from Aspects of Love, " Take That Look Off Your Face" from Tell Me on a Sunday, "Love Never Dies" from Love Never Dies
- Cats Medley: Overture, " The Rum Tum Tugger", " Skimbleshanks", "Macavity, the Mystery Cat", "Magical Mister Mistoffelees", "Memory"
Act 2
- Ent'racte: Starlight Express Medley
- "Here We Are on Broadway"
- Sunset Boulevard Medley: "With One Look", "Car Chase", "Sunset Boulecard", "As If We Never Said Goodbye"
- "Amigos Para Siempre"
- "'Til I Hear You Sing" from Love Never Dies
- "Pie Jesu" from Requiem
- The Phantom of the Opera Medley: "The Phantom of the Opera", "All I Ask of You", "Prima Donna"
- " The Song That Everybody Hates"
- "The Music of the Night" from The Phantom of the Opera
- "Stick It to the Man" from School of Rock
初めて知った曲は、「Pie Jesu」と「Amigos Para Siempre」。
▼「Pie Jesu」The Choir of Somerville Collegeによる演奏
ALWが自身の父親のために書いたレクイエムなんだそうです。
なんて美しい曲なんでしょう。
liveで聴いてカタルシスを覚えました。
続いて、1992年のバルセロナオリンピックのために書かれた「Amigos Para Siempre」です。
英語に訳すと「Friends for life」だそうです。
作詞はDon Blackによるものです。
▼「Amigos Para Siempre」
優しいメロディの入りと情熱的なサビが印象的で、スペインの風を感じました。
ALWは、この作曲についてオリンピック間近になってから依頼されたと言っていました。
明らかに誰か他の人に頼んでいたけれど、その人がキャンセルして自分のところに話が舞い込んできたような感じだったと、笑いながら話していました。
それでもこんな素敵な曲が完成するなんて流石です。
また、『キャッツ』より「メモリー」を歌ったのがブロードウェイでのリバイバル公演でグリザベラを演じていたMamie Parrisで、これまでliveで拝見してきた「メモリー」の中で圧倒的に最高のものでした。
ラストの「Touch Me〜in the sun」までone breathで歌いきっていて、もう鳥肌が止まりませんでした。
この「メモリー」を聴くことができただけで、はるばるペーパーミルまで足を運んだ甲斐があったというものです。
Mamieさんにはまた巡り会えたらいいなと願いつつ、ブロードウェイのソワレに向けてミルバーンを後にしました。