ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『A Little Night Music』 2009年12月 ★★★★☆

お久しぶりですー(^^)

 

今日は、『A Little Night Music』です。
この作品は、『スウィーニー・トッド』や『イントゥ・ザ・ウッド』などを手掛けたStephen Sondheimが携わっていて、私は前から彼の作品をliveの舞台で観たいと思っていたんです。
去年夏に、『Sunday In the Park with George』の日本版を観たのですが、
それにひきつづき、今回も、というわけです(^^)

 

また、ミーハーだけれど(というかこうに断るまでもないですね)、
やっぱり、アンジェラ・ランズベリーをどうしても生で観ておきたいという思いから。
ランズベリーと言えば、かなり失礼な言い方ですが、生きるブロードウェイの歴史と言える女優さん。
ディズニーアニメの『美女と野獣』のポット夫人が一番身近?かなと思います。
さらに、なんとなんとキャサリン・ゼタ=ジョーンズも主演!
映画『シカゴ』で一目ぼれしてしまったクチなのですが、まさか生で観られる日が来るとは…

 

ソンドハイム、ランズベリー、ゼタジョーンズ。
私としては、たまらない組み合わせの舞台の観劇ということになったのでした。

 

 

この『A Little Night Music』は、アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(eine kleine nacht musik)の英語名。
ミュージカルとしては、オペラ寄りの、どちらかと言えば硬派な作品です。
音楽もクラシカルな雰囲気。
舞台のスウェーデンの夜空に滲みわたるような曲たちでした。
現に、メトロポリタン歌劇場でオペラ版の上演が実現しています。

 

このお話は、登場人物が多く、誰が誰を好きで…などという人物相関がやや複雑でしたが、ラストはハッピーエンドで、ほっとしました。
物語の全体の流れは、不安定→安定でした。
収まるところに収まる、というか。
ちょっと一口では説明しずらいので、省略。気になる方はwikiへ。

 

観劇していて驚いたのは、ランズベリーの登場の度に沸き起こる拍手!
ランズベリーが演じていたのは、ゼタジョーンズ演じていたデジレの母親、ということでかなりのおばあちゃまで、車椅子で生活しているご婦人です。
拍手と、舞台から発せられる独特なオーラ(といっても、バルコニー席からの観劇だったのですが)で、彼女の偉大さを否が応でも感じずにはいられませんでした。
最後の場面は言いませんがとても印象的で、忘れ難い一場面でしたね。

 

そして、ゼタ様。
liveで観られただけで感激していたのですが、しかし、『シカゴ』のAll That Jazzを観た時の衝撃は残念ながらなかったです。
彼女自身の見せ場であり、作品の一番おいしいところである「Send In the Clown」。
頑張っていらっしゃるのはわかったけれど…
周りの役者さん方が上手すぎで、なんだか可哀そうになってきてしまうほどでした。
予習した時に、YouTUBE上でこの曲を天使のような歌声で歌っているのを聴いてしまったせいかもしれませんが。
ダメだしばかりしてしまいましたが、演技は当たり前ですが素晴らしかったです。

 

帰りは、雨が降っていたし、人が群がっていたので、ステージドアには行きませんでした。
すごくサインは欲しかったんですけどね。

 

またあとで、付け加えるかもしれませんが、このあたりでひとまず。