ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

New York Musical Festival & 何かと噂の『Talk Like Singing』

  NYMFの感想

 

ここらで、以前話していた、ニューヨーク・ミュージカル・フェスティバルのお話を。

 

以前書いていた記事は、こちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/hyper_urara/29772417.html

 

約30作品くらいが出品されていたのですが、結局行けたのは1作品のみ。
私が行ったのは、『Toymaker』という作品。
夫婦仲が倦怠期気味だったある女性(名前はサラ)が家出をし、過去にナチスに制圧された悲しい歴史を持つ街を訪れ、さまざまな人物に会う中で、彼らの人生を自分の人生と重ね合わせて…というような作品。

 

劇場は、ミッドタウンだけれども、かなり西の方、9aveとか10aveまで行ったかなと思います。
もしアドが出てなかったら、普通のアパートに見まがうような劇場でした。
小劇場ですね。
開演前には、一応開場は満席になりました。

 

舞台自体は総じて、非常に暗く、重かったです…。
その、ナチスに制圧された街は、操り人形の生産が盛んという設定だったので、
操り人形をモチーフにした場面が多くあって、それは新鮮だったけれど。
中盤が少し間延びしすぎていた感があって、私の観劇史上初めて観劇中に居眠りをしてしまいました(>_<)

 

そんな感じで、観劇したその1作品の印象は、それほど良かったわけではないのですが、
でも、フェスティバルの一端を垣間見られただけでも、価値はあったと思いました。

 

実は、今回のフェスに出品されていた作品は、英語圏の国からの作品だけではなく、アジアの国からも参戦していたプロダクションがあったのです。
それは、韓国。
初めて知ったのですが、韓国にも、Daegu International Musical Festivalなるものがあるんですね。
その最優秀作品が今回のNYMFに参加していたのです。
それは、映画にもなっているらしい『My Scary Girl』をミュージカル化した作品。
韓国語と英語を混ぜ合わせた舞台になっていたようです。
ということで、オリジナル・ミュージカルの面では、日本は韓国にリードされているということが分かりました。
ところで、Daeguとは、韓国の都市名で、Daeguの大学に在学している友だちいわく、芸術がさかんな都市らしく、彼の大学ではショパンコンクールのアジア予選が行われるらしいです。


  『Talk Like Singing』って、どうなの?

 

三谷さんのミュージカル『Talk Like Singing』。
行けませんでした(_ _ )
行く気は元々なかったのですが、
機会があったら、ピチカート5の小西さんの音楽を聴きに行ってみようと思っていたのです。
が、気づいたら終わってました…

 

なので、友だち談。

 

観客は殆ど日本人。
川平さん以外の日本人俳優たちの英語は、とても聴き取れなかった。
さらに、ストーリーがアメリカ人には理解しにくい?ため、アメリカ人はとても楽しめる作品とは言い難い。
けれど、川平さんのギャグには若干受けていた。
小西さんの音楽は良かった。
作品として、個人的には…ウーン(-"-)

 

らしいです。

 

発する言葉全てが歌になってしまうターロウが、普通の話し方をするために奮闘する、という
コンセプト自体はすごく魅力的!!
けれど、実際舞台化すると、「あれれ?」なことになってしまっている。
これって『オケピ!』でもそうだったよね、ということをこの間メッキーさんとお話しました。
確かに『オケピ!』も発想は最高でしたけど…ね。
アメリカ人より日本人の観客が多いニューヨークで上演する意味って??
pizzicatoの欧米人気に依るところもあったのかな?
また、現場の目撃者が少ないからって、過剰に報道する日本のメディアにも違和感、というか呆然です。