『アイ・ラブ・メルヴィン(1953)』I Love Melvin
1953年のMGMによるミュージカル映画。
音楽は作詞がマック・ゴードン、作曲がジョセフ・マイローによる。
監督はドン・ワイス。
あらすじ
ハリウッドスターになることを夢見るジュディは、ある日、雑誌記者のメルヴィンに出会い、メルヴィンはジュディに一目惚れする。
ジュディがブロードウェイの新人女優で、現在上演されている演目に出演していると知り、記者を名乗って会場で彼女に再会し、雑誌に載せるジュディの写真を撮影したいと申し出る。
喜んだジュディはメルヴィンを自宅に招き入れるが、ジュディの父親はそれを快く思わなかった。
メルヴィンはジュディをデートに誘うが、ジュディにはすでに両親公認のハリーという婚約者がいた。
メルヴィンは自分の気持ちを伝え、ジュディのためなら何でもすると懇願する。
すると、ジュディは自分の雑誌の表紙に載せてほしいと思わず言ってしまう。
キャスト
メルヴィン・フーヴァー ドナルド・オコナー
ジュディ・シュナイダー(ジュディ・ルロイ) デビー・レイノルズ
ハリー・フラック リチャード・アンダーソン
フランク・シュナイダー アリン・ジョスリン
ジュディの母 ウーナ・メルケル
感想
『雨に唄えば(1952)』で共演したドナルド・オコナーとデビー・レイノルズ主演のミュージカル映画です。
共演直後ということもあり、彼ら2人の息がぴったり合ったダンスや演技を楽しむことができました。
▼trailer
I Love Melvin (Original Theatrical Trailer)
デビー・レイノルズの可憐さと機敏さは目を見張るばかり。
アメリカンフットボールのボール役を演じこなすなんて、彼女しかできない芸当なのではないかと思うほど、生来の抜群の運動神経の良さが発揮されていると感じました。
▼「Lady Loves」ジュディがハリウッドスターになっている自分を夢見ているシーン
I Love Melvin (1953) – Lady Loves - Debbie Reynolds
繰り返しになりますが、ドナルド・オコナーとデビーの息のあったダンスは見る価値ありです。
ドナルド・オコナーは二枚目というより三枚目の気質があると思うのですが、そのためか、デビーの持つコメディエンヌとして素質が際立っているように感じました。
▼「Where Did You Learn to Dance」撮影をしながらメルヴィンとジュディが距離を縮めるシーン
I Love Melvin (1953) – Where Did You Learn to Dance - Debbie Reynolds
ドナルド・オコナーも本作でも1人多役で妄想シーンを演じたり、下のようにローラースケートを履きながらタップダンスを踊ったりと、才能を発揮しています。
そういえばローラースケートしながらのタップダンスといえば、『いつも上天気(1955)』でのジーン・ケリーの同様にシーンが頭に思い浮かびますが、それよりも前にオコナーは映画で披露していたんですね。
▼ドナルド・オコナーによるローラースケートを履きながらのタップダンスシーン(3:10頃からが該当シーンです)
Tap Dancer, Donald O’Connor. I Love Melvin, 1953, Life Has Its Funny Ups and Downs