『地上に降りた女神(1947)』とは
1947年のコロンビア・ピクチャーズによるミュージカル映画。
1980年に公開されたオリビア・ニュートンジョン主演の『ザナドゥ』は本作のリメイク版である。
監督はアレクサンダー・ホール。
あらすじ
女神テレプシコルは、ブロードウェイで上演予定の新作ミュージカルが気に入らない。
そのミュージカルはテレプシコルをモチーフにしたもので、彼女を男好きの女性として描いているのだった。
彼女は作品を改善させようと、そのミュージカルのプロデューサーであるダニーに会うため、ジョーダン氏やメッセンジャー7013の導きもあり、地上に降り立つ。
実はダニーの命はこの公演の成功に懸かっており、テレプシコルはダニーの命が危機を脱したら元の世界に戻ると約束させられる。
地上に降り立ったテレプシコルはミュージカルの稽古場に紛れ、結局主役の座を奪ってしまう。
テレプシコルは作品内容を変えた方がいいとダニーに訴え、ダニーは最初は反発するものの徐々に考えを変え、2人は距離を縮めるが。
キャスト
テレプシコル/キティ・ペンドルトン リタ・ヘイワース(歌唱部分はアニータ・エリス)
ジョーダン氏 ローランド・カルヴァー
ダニー・ミラー ラリー・パークス(歌唱部分はハル・ダーウィン)
マックス・コーキー ジェイムズ・グリーソン
ジョージア・エヴァンス アデル・ジャージェンズ(歌唱部分はケイ・スター)
感想
リタ・ヘイワースの美しさをカラーで楽しめる、ファンタジックなミュージカル映画でした。
まさにリタの浮世離れした美貌は女神そのもの。
ダンス、演技ともに優れ、圧倒的なスター性を感じさせられました。
風のようなダンスとでもいうのでしょうか。
バレエ、タップなど様々なダンスに長けた彼女の才能が爆発的に開花しているようでした。
▼リタ・ヘイワースのダンスシーン
Steal the Show - Rita Hayworth - DOWN TO EARTH '47/HD
ミュージカルシーンは主に劇中劇の中で繰り広げられていました。
▼「This Can't Be Legal」
This Can't Be Legal - Down To Earth (1947)
リタ・ヘイワースにとって、コロンビア絶頂期の作品のひとつです。
彼女の作品は、現実的なシビアな作品が多い印象ですが、この作品はファンタジー要素もあり、最後は見果てぬハッピーエンディングとなっており、個性的で特徴的な作品だと感じました。