ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

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『テンプルの燈台守(1936)』Captain January

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『テンプルの燈台守』とは

1936年の20世紀フォックスによるミュージカル映画

1890年の同名の子ども向け小説を基にしている。

音楽はLew Pollackによる。

監督はデヴィッド・バトラー。

あらすじ

難破した船から助けられた孤児のスターは老人の灯台守ジャニュアリーに育てられている。

ある日、役人がやってきてスターが教育を受けているのか、確認にやってくる。

学校に通っていないスターにどれだけ学力があるのか、テストを受けることになるが、心配するジャニュアリーらをよそに、スターは合格する。

そんな折、スターの伯母が見つかったという報告が入り、役人たちは、正式に養育権の手続きを踏んでいなかったジャニュアリーからスターを取り上げようとする。

キャスト

スター シャーリー・テンプル

キャプテン・ジャニュアリー ガイ・キビー

キャプテン・ナズロ スリム・サマーヴィル

ポール・ロジャース バディ・イブセン

メアリー・マーシャル ジューン・ラング

エリザ・クロフト ジェーン・ダーウェル

感想

こちらの作品もシャーリー・テンプルの王道のストーリー:恵まれない環境でも失われない明るさや笑顔、血縁関係のない老人との親子愛、陽気な仲間たち、離れ離れを余儀なくされるもハッピーエンド、というお決まりの筋立て。

それであっても、テンプルちゃんの笑顔に心が和みました。

▼trailer


Captain January - Trailer (1936) Starring Shirley Temple

特に有名なのはバディ・イブセンとのダンスの競演が楽しめる「At the Codfish Ball」でしょうか。

▼「At the Codfish Ball」


Shirley Temple-At The Codfish Ball

曲のタイトルが「タラのダンスパーティー」とあるように、とても可愛らしい歌詞で、作品の舞台である港町ならではのナンバーになっていました。

燈台守のおじいちゃんとの掛け合いもとてもよく、分かっていても離れ離れになるシーンではテンプルちゃんをこれ以上いじめないで!と思ってしまいました。

やはりテンプルちゃんにはずっと笑っていてもらいたいものです。

また、学力テストを受けることになって、階段を降りながら掛け算九九を唱えるテンプルちゃんが登場するのもこの映画です。

このシーンは各方面で頻繁に引用されているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

冒頭で、テンプルちゃんがモーニング・ルーティンを披露する「Early Bird」でも、華麗なタップダンスを見せてくれています。

▼「Early Bird」


Shirley Temple-Early Bird

テンプルちゃんの目眩く表情が可愛らしい、寝る前の読書の時に歌われる「The Right Somebody to Love」も素敵な一曲。

▼「The Right Somebody to Love」


Shirley Temple The Right Somebody To Love Extended Version

国内盤は発売されていないため、輸入盤で鑑賞しました。