ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『Six』2020.2.21.20:00 @Brooks Atkinson Theatre

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『Six』とは

2017年にエディンバラでプレミア公演され、2019年にウェストエンド、2020年2月にブロードウェイでプレビューが開始(初日は2020年3月)されたミュージカル。

一幕もの。

作曲・作詞・脚本はケンブリッジ大学の同級生同士であるToby MarlowとLucy Mossによる。

演出はLucy MossとJamie Armitage。

あらすじ

ヘンリーⅧ世の妻たち6人が、自分がどのような人生を歩んだか、どれほど愛されたか、競い合いながら歌うライブコンサートが開かれている。

キャサリン・オブ・アラゴンアン・ブーリンジェーン・シーモア、アン・オブ・クレーヴズ、キャサリン・ハワード、キャサリン・パーの6人。

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キャスト

Catherine of Aragon   Adrianna Hicks

Anne Boleyn   Andrea Macasaet

Jane Seymour   Abby Mueller

Anna of Cleves   Brittney Mack

Katherine Howard   Samantha Pauly

Catherine Parr   Anna Uzele

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感想

ヘンリー8世の妻たち6人が集結し、それぞれの思いを歌い上げるロックなミュージカルでした。

ロンドンで大絶賛されていて、ぜひ観てみたいと思っていた作品でした。

遠征した時にはプレビューが始まったばかりでしたが、会場の熱気はミュージカルというよりライブ会場のようで、きらびやかな照明も合わさって観客のシャウティングが飛び交っていました。

▼オリヴィエ賞でのロンドンオリジナルキャストによるパフォーマンス


Six performance at the Olivier Awards 2019 with Mastercard

▼観劇後の感想です。

通常のミュージカルと異なり、6人のキャストはそれぞれハンドマイクを握りしめて思いの丈を歌い上げるスタイル。

ハードでゴシックな印象の衣装(一見、甲冑のようにも見えるけれどよく見るとスカート)は鮮やかな照明を浴びて輝き、ロック調の曲調に合っていて、とてもかっこよかったです。

ミュージカルナンバーも一曲一曲が個性的で、非常に中毒性があります。

OBCRはドライブで聴く音楽の定番になりました。

まず一曲目の「Ex-wives」から心を掴まれます。

この曲の中にはグリーンスリーヴスの一節が引用されているのですが、初めて聞いた時、私は「イギリス民謡だから引用したのかな」と単純に思っていたのですが、実はグリーンスリーヴスの正式な作曲者は明らかになっておらず、一説には「リチャード8世が2番目の妻であるアン・ブーリンに宛てて書いた」というものがあります。

またグリーンスリーヴス(緑の袖)は性的に奔放な女性という意味合いもあり、それに関して言及している歌詞もあるので、後日この曲の和訳をしてみたいと思います。

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舞台セットはほぼないのですが、たった6人のキャストでここまで圧倒的なパワーをもらえる舞台は稀有なのではないかなと思いました。

若者から熱狂的な指示がある一方、劇評では辛口コメントが並びましたが、そんなものには負けずにさらにrunしていってほしいと願っています。

Abbey Muellerに会えたこともいい思い出になりました。

去年はお姉さんのJessie Muellerが来日した際にサインをもらったこともあり、何かとご縁があります。