『Indigo Tomato』とは
2018年5月に日本で初演されたミュージカル。
音楽は堀倉彰。
脚本・作詞・演出は小林香。
あらすじ
僕が好きな景色だ。
青い木立の中を降ってくる正六角形の雪の結晶。
本当にきれいだ。
サヴァン症候群で共感覚をもつ青年タカシは、数字や記憶に突出した能力を発揮するも、コミュニケーションが苦手でもっと外の世界と関わるように言われている。
そんな兄のために様々なことを諦め、働きながら生活を支える弟マモル。
タカシは毎日10時01分に植物公園のカフェの店員あやが作るトマトジュースを飲むことが日課になっていた。
あやとの交流によって外の世界を知り始めるタカシ。
ある日人気クイズ番組の司会者ユーゴ・オブライエンが脳科学者の高野先生を伴ってやってくる。
タカシは才能を見出されクイズ番組への出演を持ちかけられる。
最初は拒むタカシだが・・・。
キャスト
タカシ 平間壮一
マモル 長江崚行
あや 安藤聖
ユーゴ・オブライエン 大山真志
兄弟にまつわる女性たち 剣幸
感想
平間壮一さんが主演するオリジナルミュージカルに行ってきました。
実は2018年の初演の時に行きたいと思っていながら都合がつかず行けなかったので、今回こんなに早く再演が決まり、とても嬉しく思いました。
実に、美しい舞台でした。
一人でも多くの方に知っていただきたいなと思う作品です。
▼trailer
Coloring Musical 『Indigo Tomato』 PV
▼観劇後の感想です。
『Indigo Tomato』サヴァン症候群で共感覚をもち、数字の扱いが得意なタカシが主人公の日本発のオリジナルミュージカル。独特な個性に悩みながら、弟や行方知れずの母、ジュース屋さん、彼の才能に目をつけたクイズ番組などとの関係が描かれる。タカシ役の平間壮一さんの演技に魅せられてしまった。 pic.twitter.com/oIhbPQa0qq
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年12月7日
背景を一面、黒板にして、キャストが場面に応じて書き込みながら話が展開していくというのは、斬新な演出で興味深かった。無限の想像力を象徴しているかのよう。
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年12月7日
まず会場に入ると屏風状に置かれた黒板が目に飛び込んできました。
劇中で出演者が黒板にチョークで書き足すことで、背景は変化していきます。
平間さんはタカシの純粋さとあやうさを上手に演じられていました。
今までのイメージからはかけ離れた役柄だったので、事前に全く想像できなかったのですが、この方、化けますね。
恐れ入りました。
夢を持ちながら、愛する兄を支える弟くんの台詞もまた泣けるのです。
剣幸さんが演じられた女性は、兄弟を捨てる母にもなり、通りすがりの婦人にもなり、カウンセラーにもなるという一人多役。
特に母親と兄弟のシーンは胸が張り裂けそうになりました。
このような重い雰囲気の中、作品の中の「希望」のような存在だったのがジュース屋のあや。
彼女の笑顔に和み、救われました。
タカシを取り巻く人々の優しさ、心のふれあいに、涙が流れ、温かい気持ちで会場を後にしました。
後日、DVDが届く予定なので、またこの世界に浸れると思うと楽しみです。
『レント』エンジェル
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年12月7日
『ロミオ&ジュリエット』マーキューシオ
『Indigo Tomato』タカシ
という順で、平間壮一さんを観てきた。
作品ごとに全く違う色をみせてくれるので、毎回期待してしまう。今回は特に彼の瑞々しさが際立っていた。
最後の挨拶で一度だけ、一人称が「俺」だったのに胸キュン💓