ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『ファントム』2019.11.17.17:30 @赤坂ACTシアター

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『ファントム』とは

1991年にヒューストンで初演されたミュージカルで、ブロードウェイで上演されたことはない。

ガストン・ルルーによる小説『オペラ座の怪人』を基にしている。

作詞・作曲はモーリー・イェストン、脚本はアーサー・コーピットによる。

日本では2004年に宝塚歌劇団によって初演された。

演出は城田優

あらすじ

舞台は19世紀後半のパリ、オペラ座

オペラ座通りで歌を口ずさみながら楽譜を売る、歌手志望の少女がいた。

彼女の名前は、クリスティーヌ・ダーエ。

その歌声に魅せられたオペラ座パトロンの一人、フィリップ・シャンドンは、オペラ座でレッスンを受けられるよう、彼女に支配人ゲラール・キャリエール宛の紹介状を渡す。

だがオペラ座では、キャリエールが支配人を解任され、新支配人のアラン・ショレが、妻でプリマドンナのカルロッタとともに迎えられていた。

キャリエールはショレに「オペラ座の地下にはファントムと呼ばれる幽霊がおり、彼の掟には従わなければならない」と忠告するが、ショレは取り合わない。

その後、紹介状を持ってオペラ座を訪れたクリスティーヌは、彼女の若さと可愛らしさに嫉妬したカルロッタによって、衣裳係にさせられてしまう。

ある日、ファントムを名乗るエリックは偶然クリスティーヌの歌声を聴く。

その清らかな声に、ただ一人自分に愛を注いでくれた亡き母を思い起こしたエリックは、仮面をつけてクリスティーヌの前に現れ、彼女に歌のレッスンを行うようになる。

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キャスト

ファントム(エリック) 城田優

クリスティーヌ 木下晴香

フィリップ・シャンドン伯爵 木村達成

カルロッタ エリアンナ

アラン・ショレ エハラマサヒロ

ジャン・クロード 佐藤玲

ルドゥ警部 神尾佑

ゲラール・キャリエール 岡田浩暉

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感想

『ファントム』を劇場で観るのはこの時が初めてでした。

事前に2018年に宝塚歌劇団雪組で上演されたものをBDで観ていたので内容は把握していました。

ブロードウェイでロングラン中のアンドリュー=ロイド・ウェバーの『オペラ座の怪人』と原作を同じにする本作ですが、ALW卿の作品とは少し趣が違います。

一番大きな違いは、本作ではALW卿の『オペラ座の怪人』では描かれない、ファントムの出自、親子関係が明確に描かれている点かなと思います。

これは物語を大きく動かすキーの一つになっています。

また、ファントム像も大きく異なるかと思います。

モーリー・イェストンが手掛けた作品には『ナイン』や『タイタニック』がありますが、本作でも非常にメロディアスな楽曲を堪能することができます。

個人的にはクリスティーヌが冒頭で小鳥のように歌う「Melody de Paris」で、叙々に聴衆を巻き込んで大合唱になるシーンが大好きです。

ゲネプロの様子です。


ミュージカル『ファントム』城田優・木下晴香・木村達成 ver.(2019)公開ゲネプロ丨エンタステージ

▼観劇後の感想です。

私の中にあったファントムは、以前に円盤で観た望海風斗さんのファントムですが、彼女のエリックと違い、城田さんのエリックはかなりナイーヴさが強調されていたように感じました。

鬱屈とした初恋や拗らせた厨二病感が良かったです。

意外だったのは木下晴香さんのダンス。

コンテンポラリーのような爆発的なダンスでした。

歌唱のイメージが強かったのですが、よく考えれば子どもの頃からミュージカルスクールに通っていた方なのですよね。

それ以外のシーンでは、彼女はまだ20歳くらいだったかと思いますが、クリスティーヌの純粋さとともに健気さがよく表れていた演技だったと思います。

前にも書きましたが、エリックとその父の関係性を描く点がALW卿のものとの大きな違いなのですが、特に後半の怒濤の展開に涙が止まりませんでした。

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