ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』2019.10.13.17:30 @シアターオーブ

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ジーザス・クライスト=スーパースター』とは

1970年のコンセプトアルバムから生まれ、1971年にブロードウェイで初演されたミュージカル。

作曲はアンドリュー・ロイド=ウェバー、作詞はティム・ライスによる。

今回は、海外と日本からの合同キャストによるコンサート形式で上演された。

演出はマーク・スチュアート。

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あらすじ

ローマ帝国領のパレスチナ

大工の息子であるジーザスは、人々に新しい教えを説き、数々の奇跡を起こしているという。

圧政に苦しんでいた民衆たちは、たちまちジーザスの言葉に耳を傾けるようになり、彼こそ「救い主」「神の子」と讃える。

弟子の一人、イスカリオテのユダにとってジーザスは「神の子」ではなかった。

ジーザスを愛するユダには「全て御心のまま」という師の真意が理解できなかった。

マグダラのマリアもまたジーザスを愛していた。

彼女はかげりのない純粋で献身的な愛をジーザスに注ぐ。

ジーザスが「ただの人」だと露見した時、人々はそれを許すはずがない。

彼らの怒りによってジーザスは押しつぶされてしまうだろう。

そう予感したユダは、師であるジーザスを裏切る決意をする。

弟子との最後の食事でジーザスはこの中に裏切り者がいると指摘する。

同様する弟子たちをよそに、ジーザスは独りゲッセマネの園で父なる神に問いかける。

銀貨30枚と引き替えにユダは師の居場所を教え、ついにジーザスは捕らえられる。

支配者たちの間をたらい回しにされ、侮辱され、嘲笑されても、ジーザスは抵抗しない。

あまりにも無力に見える彼の姿に民衆は失望し、「彼を殺せ、十字架にかけろ」と叫び続ける。

ユダ、マリア、シモン、ペテロといった弟子たち、ユダヤ教の司教、ローマ帝国総督、そして民衆。

様々な思いが交錯する。

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キャスト

ジーザス・クライスト デクラン・ベネット

イスカリオテのユダ ラミン・カリムルー

マグダラのマリア ジョアンナ・アンピル

ヘロデ王 成河

カヤパ 鈴木壮麻

ペテロ テリー・リアン

ピラト ロベール・マリアン

シモン 海宝直人

アンナス アーロン・ウォンポール

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感想

今回は、台風の影響で公共交通機関の運休が相次ぎ、開催自体が危ぶまれる事態となりました。

予定されていた公演数よりも少ない上演となりましたが、何より来場されるお客さんたち、キャストさんたち、スタッフさんたちが安全でいられるための措置ですので、皆さん納得されたことと思います。

▼今回の公演の広報


Bunkamura 東急シアターオーブ 『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』スポット動画 

▼観劇後の感想です。

とにかく素晴らしかったです。

半年以上待った甲斐がありました。

2階席からだったので、鉄骨の骨組みの全体像を把握しやすく、且つ遠すぎず、ちょうどいい席でした。

ラミンはユダという役柄がとてもよく似合っていましたし、今回も歌声はよく伸びていて、シャウトには鳥肌が止まらなかったです。

生で聴くことができるとは思っていなかったので、歌声を一聴しただけで感涙してしまいました。

マグダラのマリアジョアンナ・アンピルさんはウエストエンドの『ミス・サイゴン』でキム役を演じた凄い方なんですよね。

彼女の歌声から、マグダラのマリアの芯の通った女性像が見えました。

ややもするとマグダラのマリアって、娼婦という職業柄、弱々しい女性のように思われる方もいらっしゃるのだけれど、ジーザスがあれほど惚れるんだから精神的な強さを持った女性だと個人的には思っています。

だから、ジョアンナさんのマリアが私は好きでした。

そして、成河さんをヘロデ王に起用した人に心から拍手を送りたいです。

キャスティングさん、ナイス!

もちろん成河さんも期待に違わぬ活躍っぷりでした。

テリー・リアンの来日の話を聞いた時は、本当に嬉しかったです。

私は『レント』来日公演の他に、ブロードウェイの『Godspell』とかでも観ているのですが、最近ではブロードウェイの『アラジン』でタイトルロールを演じるまでに成長し、かなりビッグネームなのですが、こうやって今でも日本にも来てくれるなんて。

ありがとう、テリー!

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色々書きたいことが多すぎるので、また時間がある時に追記できたらいいなと思います。