『The Sound Inside』とは
2018年夏、Williamstown Theater Festivalでプレミア公演され、2019年にブロードウェイで初演されたAdam Rappによるプレイ。
上演時間90分。1幕構成。
演出はDavid Cromerによる。
あらすじ
イェール大学文学部教授であるベラは、あえて独身を選び、仕事に生きる道を選んでいた。
そんな彼女の元に、ある日突然クリストファーという学生が現れる。
クリストファーは自身が書いている小説を読んで欲しいとベラに頼むが、ベラは忙しいと断る。
しかし、クリストファーの来訪は続き、いつしかベラはクリストファーが部屋に来るのを待っている自分に気づく。
2人の交流は続き、ある時、ベラはクリストファーに頼みごとがあると伝える。
それは彼女が今まで誰にも明かしていなかったことだった。
キャスト
Bella Baird Mary-Loise Parker
Christpher Dunn Will Hochman
感想
この日はもともと『Percy Jackson the Musical』を観ようかと思っていたのですが、朝起きた時の気分が全くそういうモードではなかったため、興味をそそられたこちらのプレイを選びました。
TKTSで$100以下の格安だったのですが、なんとオーケストラ前から3列目センターという良いお席でした。
▼trailerです。
▼感想です。
『The Sound Inside』最後のマチネ。大腸癌と診断されたイェール大の文学部教授と、小説を書く学生との物語。想像しない方向に話は進んだ。90分一幕。メアリー=ルイーズ・パーカーの淡々とした語りに飲まれた。しかし、まさかブロードウェイの舞台で腹部CTを見ることになるとは夢にも思わなかったな。 pic.twitter.com/GXGbpvbgWv
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年9月30日
メアリー=ルイーズ・パーカーはイェール大学教授役。
独身を選び、キャリアに邁進する女性ではありますが、衣装はスウェットのような楽そうなカジュアルスタイルで、ヘアスタイルも雑に縛ってあり、第一印象で女性らしさはあまり感じられませんでした。
それだけ結婚などといったものとは疎遠であるということを表しているのかしら。
彼女の淡々とした語りで始まり、その雰囲気に飲まれました。
学生クリストファーは本作がブロードウェイデビューという若手くん。
私の中のロナルド・ウィーズリーのイメージに近い外見。(ルパート・グリントとは別もの。)
2人の間に何か和やかな雰囲気が流れ、これは幸せな方向にお話が向かっていくのかと誰もが思っていたはず。
しかし、お話は観客(の多く)の思い通りにはなりませんでした。
ベラの大腸癌に罹患していることの告白は、それまでと同じように淡々とした調子。
クリストファーはベラの安楽死介助(自殺介助)への申し出に、少しの躊躇いの後に承諾します。
観劇後、「クリストファーは自身の死を持って何をベラに伝えたかったのか」など、ぐるぐると考えながら街中を歩き続けました。
静謐の中の二人芝居。TKTS経由だったが前から3列目の席で迫力あり。
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年9月30日
SDにあまり人がいなかったので、メアリー=ルイーズ・パーカーにしっかり感想を伝えられて良かった。意外と話しやすい方だった。そして、年齢を感じさせない可愛らしさ、魅力のある方だなと思った。
現在preview期間で開幕は10/17。 pic.twitter.com/DtvTsJXg5T
観劇後はステージドアでメアリー=ルイーズ・パーカーとお話しすることができました。
素顔の彼女は年齢の感じさせない可憐さが魅力的な女性でした。