『Chasing Raibons: The Road To Oz』とは
New Jersey州MillburnにあるPaper Mill Playhouseの2019/2020 seasonの一作目として上演されたミュージカル。
ジュディ・ガーランドの幼少期から『オズの魔法使』デビューまでを、彼女が実際に映画の中で歌ったナンバーとともに綴るジュークボックスミュージカルになっている。
演出・振付は、Denis Jones。
キャスト
Judy Garland (Frances Gumm) Ruby Rakos
Frank Gumm Max Von Essen
Ethel Gumm Lesli Margherita
Mickey Rooney (Joe Yule) Michael Wartella
Virginia Gumm Tessa Grady
Mary Jane Gumm Samantha Joy Pearlman
Shirley Violet Tinnirello
Lana (Julia Jean) Clara Cox
Deanna (Edna Mae) Christina Maxwell
George Jessel Kevin B. McGlynn
Lois B. Mayer Stephen DeRosa
Kay Koverman Karen Mason
Roger Edens Colin Hanlon
Clark Gable Sean Thompson
Baby Gumm Sophie Knapp
Young Virginia Gumm Molly K. Lyons
Young Mary Jane Gumm Allsun O'Malley
Harold Lamont Brown
感想
ペーパーミルプレイハウスの今シーズン第1作目のプレビュー初日に行ってきました。
舞台のミュージカルだけでなく、ミュージカル映画も大好きな私としては、ジュディ・ガーランドの人生を描いたミュージカル作品ということで、是が非でも観たいと、何ヶ月も前からこの日を待っていました。
マンハッタンのペンステーションからニュージャージートランジットに乗り、欠便のため途中で乗り換えをしながら、慣れないながらもなんとか劇場に到着しました。
▼trailerです。
Chasing Rainbows: The Road to Oz at Paper Mill Playhouse, 2019
▼観劇後の感想です。
『Chasing Rainbows: The Road to Oz』Judy Garlandの幼少期から『オズの魔法使』でDorothyを演じるまでを描いたミュージカル。劇中歌は彼女の出演した数々の映画から採用されている。主演で若手のRuby Rakosは本役を5年以上演じており、素晴らしい歌声を披露する。Paper Millの今季最初の作品。 pic.twitter.com/PMOlgnidDn
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年9月27日
今回の作品はジュディのごく初期のキャリアを描いていて、主軸になっているのはジュディと父親フランクの親子の絆です。
2019年9月下旬にアメリカで公開され、日本では2020年3月に公開される『Judy』では晩年の様子が描かれているので、対照的なジュディの肖像を観られて大変興味深かったです。
ジュディ・ガーランドの出演映画からの楽曲が寄せ集められているので、映画のワンシーンが蘇って感動も尚更でした。
ジュディを演じたのはRuby Rakosという若手で、素晴らしい歌唱力で観客を魅了していました。
ブロードウェイでは『Billy Elliot』にバレエ少女として出演していたようです。
私の近くにいたジュディファンの子は「ジュディの歌声とは全然違う」と納得していませんでしたが、私は好きでした。
父親のフランク役のMaxさんも素晴らしい歌声を披露していて、ロングトーンに鳥肌が立ちました。
ジュディ・ガーランドの生涯や『オズの魔法使』に関するパネルが掲載されていた。フランシス・エセル・ガム時代から家族で団結してstardomを目指す様子が描かれる。『パリのアメリカ人』などのMax Von Essenの父親役も素晴らしい。ジュディが痩せ薬として薬物を服用する負の側面も演じられていた。 pic.twitter.com/PWhGXpHzgg
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年9月27日
会場にはジュディの生涯年表や関わった人物・作品に関する掲示が所狭しとされていました。
下にその写真を貼っておきますね。
▼In Real Life①
▼In Real Life②
▼『オズの魔法使』に関して
▼ハイライト
一幕には当時の映画から飛び出してきたような若手の群舞があり、タップも入っていてとても楽しい。ただミッキー・ルーニー、シャーリー・テンプル、ディアナ・ダービンといった当時のスターを予め知っておいた方が楽しめると感じた。
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年9月27日
予習復習には下のページがわかりやすい。https://t.co/RBxhveE6LK pic.twitter.com/As9Io03fez
特に下の動画にあるような若手のダンスシーンはとても楽しかったです。
机の上に乗ってのダンスは転落しないか心配になる部分もありましたが。
また、プレビュー初日ということで仕方ないですが、1幕途中で舞台セットの移動が滞り、ショーが一時停止することがありました。
1回ならご愛嬌ですが、これが数回あったので、少し心配になりました。
2幕は問題なかったので、一時的なものだったのでしょう。
▼稽古場の様子
Ruby Rakos, Lesli Margherita, and More Preview ''Chasing Rainbows: The Road to Oz''
幼少期〜ドロシー役が決定するまでの期間は、ジュディの人生の中で上り調子の時期ですが、光の当たる部分だけでなく、薬物問題やバイセクシャルの父の二重の結婚生活など、負の側面も描かれていました。
個人的には、もう少しブラッシュアップすればブロードウェイへのトランスファーもあるのでは?と思ってしまいました。
ジュディファンとしては、現在でも彼女はこれだけ多くの方に愛されるアイコンなのだということに思わず胸が熱くなってしまいました。
▼主演のRuby Rakosによる「Should I?」
Watch Ruby Rakos Channel Judy Garland with 'Should I?' from CHASING RAINBOWS