ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『ムーラン・ルージュ(2001)』Moulin Rouge!

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ムーラン・ルージュ(2001)』とは

2001年の20世紀フォックスのジュークボックス・ミュージカル映画

アカデミー賞2部門を受賞した。

監督はバズ・ラーマン

2019年夏、本作を舞台ミュージカル化されたものがブロードウェイで開幕した。

あらすじ

イギリスの上流階級出身の作家志望のクリスチャンは、ボヘミアンな世界に憧れ、パリのモンマルトルに出るものの、恋愛経験がないためうまく作品を書くことができない。

天井を突き破って上階に住むアルゼンチン人が落ちてきたことをきっかけにして、キャバレー・ムーラン・ルージュに勤務する作家オードリーや画家アンリ・ド・トゥールーズ=ローレックらと親しくなる。

彼らはムーラン・ルージュの新しいパトロンを見つけるための演劇を考えていたが、うまく歌が作れない。

そこでクリスチャンは自身の温めていた曲をその場で歌うと、彼らは絶賛する。

ローレックたちはムーラン・ルージュの歌姫サティーンから、経営者であるジドラーを説得してもらおうと考え、クリスチャンに一張羅を着せ、ムーラン・ルージュに向かう。

ティーンはパトロンになってくれる公爵と密会する予定だったが、手違いで着飾ったクリスチャンを公爵と勘違いしてしまう。

その場をうまく誤魔化し、なんとかクリスチャンの作品を上演する準備が始まるが、クリスチャンに恋するサティーンをよく思わない公爵は、手練手管でサティーンを匿おうとする。

互いに強く思い合うクリスチャンとサティーンだったが、その間にもサティーンの体は徐々に病魔に侵されていたのだった。

キャスト

ティーン ニコール・キッドマン

クリスチャン ユアン・マクレガー

アンリ・ド・トゥールーズロートレック ジョン・レグイザモ

ハロルド・ジドラー ジム・ブロードベント

ウースター公爵 リチャード・ロクスバーグ 

感想

今回は、すっかりジュークボックスミュージカルの定番となった本作です。

若き作家と踊り子の切ない恋物語が、エルトン・ジョンビートルズ、マドンナなどのヒット曲で織り成されています。

赤を基調とした鮮やかな電飾に彩られた華やかなムーラン・ルージュ即物的な世界の中で、若い2人の純粋な恋が際立ちます。

▼trailerです。


Moulin Rouge - Trailer #1 (1080p)

plotだけを見ると、悲劇的ですが、随所にコメディリリーフとしての公爵とジドラーが場を和ませてくれていました。

特に、彼らによるマドンナの「Like a Virgin」は抱腹絶倒請け合いです。

おじさんたちによる「Like a Virgin」なんて、この作品以外で聞くことはないでしょう(笑)。

冒頭でラストシーンを匂わせておきながら、結局最後の最後まで意地を張る公爵との攻防に目が離せませんでした。

主演2人は本作で歌唱を披露していますが、可もなく不可もなくといった印象。

「Your Song」は実にベタな選曲ですが、そのベタをやっても見入ってしまうのは主演がこの2人だからでしょうか。