『壬生義士伝』とは
作詞・演出は石田昌也、作曲は手島恭子。
同公演では、二幕にレビューショーとして『Music Revolution!』が上演された。
あらすじ
幕末の動乱期。
奥州盛岡、南部藩の足軽の子として生まれた下級武士、吉村貫一郎は、北辰一刀流の免許皆伝、学問優秀、剣術指南役、且つ藩校では助教を務めるほど文武両道のもののふだった。
美しい自然に囲まれた村で育ち、南部小町と謳われる娘しづを嫁にもらい、貧困に喘ぎながらも藩に忠義を尽くし、家族のため懸命に日々を生きる貫一郎。
だが足軽のみでは、どれほど剣を磨き学問に励んでも、家族を守ることはできないと悟った貫一郎は、脱藩を決意する。
目指した先は、家柄や身分に関係なく腕に応じて俸給のある新撰組だった。
そんな貫一郎に、幼馴染で今では大野家の養子となり御高知となっていた大野次郎右衛門は、脱藩がどれほど大罪かを説いて引き留めるのだった。
キャスト
吉村貫一郎 望海風斗
しづ/みよ 真彩希帆
大野次郎右衛門 彩風咲奈
松本良順 凪七瑠海
ひさ 梨花ますみ
谷三十郎 奏乃はると
松本登喜 千風カレン
土方歳三 彩凪翔
斎藤一 朝美絢
みつ 朝月希和
沖田総司 永久輝せあ
感想
暑さ厳しい中、雪組公演に行ってまいりました。
ここで今回、宝塚に疎い私がなぜ観劇を決めたのか、少し書かせてください。
今年3月にシアターオーブで上演された『20世紀号にのって』を観劇しましたが、この作品はブロードウェイミュージカルであり、なかなか日本で上演されることのない演目なので観てみようと観劇に至ったわけで、宝塚ということを全く意識していませんでした。
しかし、この作品で運命的な出会いを果たしたのです。
それが雪組トップの望海風斗さん。
その後、WOWOWで放送された『ドン・ジュアン』を観て、すっかり望海風斗さんの虜になってしまいました。
こうして、いつもは宝塚ファンの方を傍観しながらシアタークリエに通っていた私が、すっかりスミレ沼に落ちてしまったのでした。
さて、作品に戻ります。
この作品は浅田次郎さんの小説を元に製作された作品ですが、私は観てはいませんが映画化もされヒットしたそうです。
新撰組は好きではあるのですが、吉村貫一郎という人物については今回初めて知りました。
▼制作発表にて
雪組公演『壬生義士伝』『Music Revolution!』制作発表会パフォーマンス (ノーカット)
▼観劇直後の感想です。
『壬生義士伝』雪組を観劇。幕末、盛岡藩の脱藩浪人で新撰組として活躍した、吉村貫一郎をモデルにした作品。原作は浅田次郎の同名小説。故郷の家族を想いながら、義を貫いた主人公を望海風斗さんが好演。一挙手一投足、表情ひとつひとつが画になっていて、見事としか言葉が出てこない。 pic.twitter.com/IX1fe5ReqA
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年8月12日
前回は洋装に髭という風貌のだいもんさん(望海風斗さんのことを親しみを込めてこう呼ばせていただきます。)でしたが、今回の和装もとてもよくお似合いになっていました。
吉村の家族思いの熱い部分、出自の関係ない実力主義の新撰組という新天地を得て希望に燃える様子、敵をつくらない性格、人柄の良さが滲み出る笑顔。
うまいなぁ〜と膝を叩いてしまうほど。
だいもんさんの魅力が吉村というキャラクターに存分に反映されているように感じました。
相手役の真彩さんは、『20世紀号にのって』では難曲をいくつも歌い上げるdiva的役柄でしたが、今回は吉村を陰で健気に支える大和撫子を演じています。
▼初日映像
雪組公演『壬生義士伝』『Music Revolution!』初日舞台映像(ロング)
『20世紀号にのって』で運命的な出会いを果たして早5ヶ月。何でもっと早くだいもんさんに出会わなかったの?と後悔の日々。『壬生義士伝』を観て「一生ついていきます!🥺」となった。まず歌唱力が随一。演技力。ダンスの大きな動き。飾らない性格。真剣な表情と笑顔のgap。全てが魅力💓#望海風斗 pic.twitter.com/jklNH3tHYH
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年8月14日
チケットを取るのはなかなか困難ですが、これからのだいもんさんの公演は全て観劇する予定です。
また、過去の公演も映像化されているようなので、少しずつ鑑賞したいと思います。