『ライオン・キング(2019)』とは
2019年のディズニーによる全編にCGを使ったミュージカル映画。
1994年の同名のアニメミュージカル映画をCGを使ってリメイクしたもの。
もとの映画は1997年に舞台ミュージカル化もされている。
ミュージカルナンバーの作曲はエルトン・ジョン、作詞はティム・ライス。
監督はジョン・ファヴロー。
あらすじ
アフリカの広大なサバンナ。
ラフィキが巡りめぐる生命の讃歌を歌いあげる中、あらゆる動物たちが、シンバの誕生を誕生を祝うためにプライドロックに集まる。
しかし、一人だけ未来の王の誕生を快く思わない者がいた。
光に満ちた王国:プライドランド全土を目の前にして、父王ムファサは息子に「サークル・オブ・ライフ(命の連鎖)」の理念を教える。
「ライオンも死ねば草となり、その草を草食動物が食べ、その草食動物をライオンが食べる。全てのものはこのめぐりめぐる偉大な生命の調和に結びついている。王としてそれを理解し、全ての生命を尊重すべきである」と。
好奇心旺盛なシンバは叔父のスカーから聞いた禁断の場所へ足を踏み入れる。
そこで待っていたのは、ライオンの支配が面白くない三匹のハイエナ。
強がるシンバだが歯が立たず、あわやという時、危機一髪で父に助けられる。
未来の王としてあるまじき勝手な振る舞いを叱る王。
しかし星空の下、王はすっかり意気消沈した息子に父として語りかける。
「過去の偉大なる王たちが、あの星からお前を見守っている。そしてお前を導いてくれるだろう。彼らはお前の中に生きているのだ」と。
しかしその裏では、ハイエナたちがライオンの王国を乗っ取ろうと陰謀を企てていた。
キャスト
シンバ ドナルド・グローヴァー
ヤングシンバ J・D・マックラリー
ナラ ビヨンセ・ノウルズ=カーター
ヤングナラ シャハディ・ライト・ジョセフ
ムファサ ジェームズ・アール・ジョーンズ
スカー キウェテル・イジョフォー
ティモン ビリー・アイクナー
プンバァ セス・ローゲン
サラビ アルフレ・ウッダード
ラフィキ ジョン・カニ
ザズー ジョン・オリバー
サフィナ ペニー・ジョンソン・ジェラルド
シェンジ フローレンス・カサンバ
アジジ アリック・アンドレ
カマリ キーガン=マイケル・キー
感想
劇場公開翌日に、観に行ってまいりました。
▼trailerです。
New THE LION KING (2019) Trailer
▼鑑賞直後の感想です。
『ライオン・キング(2019)』CG技術の進歩に感服。冒頭のCircle of Lifeはアニメ版とほぼ同じ構図。表情まで擬人化されていたアニメ版と違い、動物たちにまゆげがなかったので、声による演技力が求められていた気がした。舞台版を演出したジュリー・テイモアもexecutive producerとして名を連ねている。
— るん / Lune (@nyny1121) 2019年8月10日
批評を読むと、「登場動物たちの表情が薄く、作品のsoulが失われている」という訴えが多いようです。
ムファサとスカーを区別するため、スカーのたてがみを少なくし、目に傷を作ってキャラクタライズしてはいましたが、まゆげがなく、口や顔全体の表情の変化がないため、映像だけ観ていても感情が伝わりづらかったです。
ただ、だからこそ声の演技が求められ、個人的には原語版の声優陣は素晴らしい演技をされていたと感じました。(吹き替え版キャストは敢えてお金を支払って観たいという布陣ではないため観ません。)
新たにビヨンセによる「Spirit」が作中に入ってはいましたが、ただただCG技術に圧倒されるだけで、ミュージカルファンとして感動するポイントは少なかったです。
そして、改めて舞台版の演出を手がけたジュリー・テイモアの所業に尊敬の念を深めたのでした。