『天晴れテンプル(1938)』とは
1938年の20世紀フォックスによる、シャーリー・テンプル主演のミュージカル映画。
ハロルド・スピナ作曲、ウォルター・ブロック作詞。
監督はアーヴィング・カミングス。
あらすじ
孤児のベッツィーは、両親の知り合いの元に引き取られる。
里親となったのは、ボードビル俳優たちのための宿舎を経営するポップだった。
しかし、その宿舎の隣に住む大富豪のサラは、その騒音を毛嫌いし、ポップに2500ドルの借金を支払うか、即刻宿舎から立退くよう命令する。
さらにサラによって、ベッツィーも孤児院に戻されてしまう。
サラの甥であるロジャーはポップの娘のバーバラと恋をしており、事を収めようとサラを告訴する。
その裁判の会場で、孤児院から抜け出してきたベッツィーも加わり、どれだけボードビルショーが素晴らしいものか披露することとなるのだった。
キャスト
ベッツィー・ブラウン シャーリー・テンプル
ポップ エドワード・エリス
サラ・ウェンドリング エドナ・メイ・オリヴァー
ウィロビー・ウェンドリング ドナルド・ミーク
ロジャー ジョージ・マーフィー
バーバラ フィリス・ブルックス
ジミー・クレイトン ジミー・デュランテ
感想
本作のテンプルちゃんも歌って踊って演技しますが、タイトルにある通り他の作品よりブロードウェイミュージカルの香りのするステージシーンを楽しむことができました。
特に「We Should Be Together」でのジョージ・マーフィーとのタップダンス競演は見事です。
お話自体は『アニー』を彷彿とさせるものがあります。
▼タイトルナンバー「Little Miss Broadway」
Shirley Temple Little Miss Broadway From Little Miss Broadway 1938
劇中歌「Be Optimistic」はテンプル主演の他の作品でも引用されています。
それにしても孤児院のシーンでは、テンプルと同年代の子役たちが多く出演しており、テンプルの演技と自然と比べてしまうのですが、同じ子どもでもここまで違うのかと思ってしまうほど、テンプルは表情豊かで素晴らしいのです。
テンプルの天賦の才能を思い知ったシーンの一つでした。