ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『不思議の国のアリス(1985)』Alice in Wonderland

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不思議の国のアリス(1985)』とは

1985年12月9日/10日にCBSで最初に放送されたテレビミュージカル映画

ルイス・キャロルによる同名の小説「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を基にしている。

part 1「Alice in Wonderland」とpart 2「Alice Through The Looking-Glass」の二部構成である。

多くの著名なキャストが出演した。

ミュージカルナンバーはスティーヴ・アレンによるもの。

監督はハリー・ハリス。

あらすじ

ルイス・キャロルによる「不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」に準ずるため、割愛。

キャスト

アリス ナタリー・グレゴリー

アリスの母 シーラ・マシューズ・アレン

白ウサギ レッド・バトンズ

ネズミ シャーマン・ヘンズリー

ローリー ドナルド・オコナー

ドードー シェリー・ウィンタース

イモムシ/ウィリアム爺さん サミー・デイヴィスJr.

公爵夫人 マーサ・レイ

チェシャ猫 テリー・サバラス

帽子屋 アンソニー・ニューリー

三月ウサギ ロディ・マクドウォール

眠りネズミ アート・ジョンソン

ハートの女王 ジェイン・ミードウ

ハートの王 ロバート・モーレイ

グリフォン シド・シーザー

代用ウミガメ リンゴ・スター

ジャバウォッキー トム・マクローリン

赤の女王 アン・ジリアン

白の女王 キャロル・チャニング

白の王 ハーヴェイ・コーマン

フクロウ ジャック・ウォーデン

タイガー・リリー サリー・ストラザース

指揮者 マーヴ・グリフィン

ウマ パット・モリタ

トウィードル・ディー イーディ・ゴーメ

トウィードル・ダム スティーヴ・ローレンス

セイウチ カール・マルデン

大工 ルイス・ナイ

ハンプティ・ダンプティ ジョナサン・ウィンタース

使者 ジョン・ステイモス

赤の騎士 ドン・マシスン

白の騎士 ロイド・ブリッジス

感想

part 1とpart 2を合わせると3時間にも及ぶ、超大作のミュージカル映像作品です。

不思議の国のアリス」は想像力を掻き立てられる小説ですし、数え切れないほど芸術作品に昇華されていますが、本作は比較的原作に忠実な内容になっていました。

ただし、3時のお茶に合わせてゆったり観始めると、あっという間に夕ご飯の時間になってしまうので、ご注意を。

何はともあれ、名だたる大御所たちが、未来を担う子どもたちのために、全身全霊で演じている姿は一見の価値ありです。

▼キャロル・チャニングも白の女王として歌を披露しています。「Lesson」


Alice in Wonderland (1985) - Lessons

一番印象的だったのは、サミー・デイヴィスJr.によるイモムシ役です。

ラップ調の異色のナンバーで、今聞き直すとリン=マニュエル・ミランダの楽曲のようにも聞こえます。

ディズニー版では非常に陰気な楽曲だったので、それとは対照的に明るく愉快なナンバーになっていて、このシーンは大のお気に入りです。

▼サミー・デイヴィスJr.もイモムシ役を熱演。


Sammy Davis is a caterpillar...or is he...

その他、ビートルズのメンバーでおなじみのリンゴ・スター、『雨に唄えば』など多くのミュージカル映画に出演したドナルド・オコナー、ドラマ「フルハウス」のジェシーおじさん役でおなじみのジョン・ステイモスなど、他では観られない顔合わせとなっています。

これらの大物たちと肩を並べるのがアリス役のナタリー・グレゴリーですが、子役としては初心者にも関わらず、堂々とした演技を披露しています。(ただし、歌声は一部吹き替えのようです。)

彼女はアリスを演じた女優で最年少だそうです。

なるほど、他作品のアリスの多くはやや大人びていた感じでしたが、それらとは違い、少女らしい初々しさがとても可愛らしいです。

原作は確かに名作ではありますが、正直荒唐無稽な部分も多くあります。

少女の夢の中、空想の中なので、辻褄が合わないのはもちろんですし、そのままミュージカル化しようとすると支離滅裂です。

そのため、本作は特に、「アリスの子どもから大人への成長」に焦点を当てています。

すぐに感情的に取り乱さないこと、恐怖を克服すること、勉強すること。

不思議な世界での冒険を通して、アリスはそれらを身につけ、最終的には大人と認められてお茶会に参加することができるという筋立てです。

そのため、ラストはふしぎとじんわりと感動しました。

しかし、正直に申し上げると、ミュージカルナンバーとしてキャッチーなナンバーは少なく、本作は全体的に間延びしてしまっている感じは否めません。

ただ、この手の作品が好きな方、ミュージカルが大好きな方にとっては、たまらない作品だと思います。

私はもちろん好きなのですが、いつもpart2の途中で眠ってしまいます。


Alice in Wonderland (1985) - How Do Ya Do, Shake Hands

 

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